2020/02/26

コーチングの基本、「ラポール」とは

皆さん、「ラポール」という言葉を聞いたことはありますか?

 

普通に仕事をしている上では、あまり耳にすることはないかもしれません。

「ラポール」は、コーチングをするにあたりとても重要であり、基本となるものといわれています。
そこで今回は「ラポール」についてご紹介したいと思います。

 

●ラポールとは

「ラポール」(Rapport:心と心のつながりという意味の心理学用語)とは、「心が通い合っている状態」、あるいは「信頼関係が築かれている状態」をいい、もともとの言葉の意味は心の架け橋という意味です。

 

●ラポールの効果とは

このラポールが構築できると、お互いのアイデアや考えがスムーズに理解しあうことができるようになり、生産的な会話が生まれやすくなり、質の高いコミュニケーションが生まれ、たとえば、「カウンセリング、コーチングの場面での信頼感や安定感が高まったり」また「会議などでのプレゼンテーションで説得力が高まったり」…
もちろんビジネス上だけでなく、ご家庭での関係性も良くなり、より良好なコミュンケーションや関係性を築くことができるようになります。
つまり、全ての人間関係において必要とされる、意思疎通をはかるための土台といえるのです。

 

●ラポールの築き方

ラポールを築くための代表的なスキルとして、ペーシング、ミラーリングといったものがありますが、最も重要なのは、相手の存在を認め、相手の言葉、行動において「信頼」しているということを表現することではないでしょうか。
例えば、「心から相手の目をみて挨拶をする」、「ありがとうの感謝の気持ちを伝える」・・・・など、一見簡単なことのように思えますが、この忙しい現代において、こういった行動ができないでいる方は多いのではないでしょうか。

こうしたスキルのうち、本日はペーシングを簡単にご紹介いたします。

 

<ペーシング>
ペーシング(Pacing)とは、相手と歩調を合わせることです。
対話をする中で、相手の話すスピードやトーンを合わせたりすることがよく言われているペーシングの方法です。
例えば、相手がゆっくり考えながら話すタイプの人であれば、そのペースに合わせるようにこちらもゆっくり応じます。けっして、こちらから急かしたり、まくしたてたりはしないことです。

 

また会話だけでなく、相手の表情や動きをみて、同じ表情をしたり、呼吸を合わせたりします。
相手が、話をしているうちに表情を曇らせたことがわかったら、こちらもその気持ちを汲み取るように、表情を変えてみてください。相手と同じ気持ちになるようになることで、その状況や背景を想像することができることもあります。
こうして、相手とペースを合わせていくことにより、お互いの間に協調性や連帯感、安心感を持ってもらることができるのです。

 

今回は、ペーシングをご紹介しましたが、ラポールを築くための方法としてそのほかにもいくつかスキルがあります。
ただ、先にお話をしましたように一番重要なことは「相手の存在を認め」、その気持ちを表現していくということです。
難しく考えると行動にしにくくなりますので、まずは、身近な家族や、仕事上で一番やりとりの多いメンバーや部下に声がけを始めてみるのもいいかもしれませんね。
まずは身近なところからぜひ活用してみてください。

 

2020/02/19

「太らない」という経営戦略

武漢熱拡大の一刻も早い鎮静化と、皆様の心穏やかな日が一刻も早く戻ることをお祈りしています。。。

 

 

さて、今回経営者の皆様にお伝えしたいことは、たいへんシンプルです。

 

経営者なら、太ってはいけない」という一言です。

 

唐突に、ふざけているように聞こえるかもしません。

 

私腹を肥やす、とかいう意味でなく、文字通り「肥満」であることを、ここではマジメに言っています。

 

企業の健全性を保つことがミッションである私として、この原則は、会社のマネジメントよりも先行して取り組むべき、重要な経営戦略とさえ思っています。

 

 

企業の経営とはなんでしょうか。

それは、大小のマネジメントの連携によって成り立っています。

 

経営者の最大のミッションのひとつは、こうして人と組織をうまくマネジメントすることですよね?

 

 

では、例えば。

自分をうまくマネジメントできない人が、いるとします。

 

ご自身なら、と考えてみてください。

 

 

そういう人に、自分の大切な部下と組織のマネジメントを、安心して任せることができるでしょうか?

 

そういう人に、大切な自分のおカネを貸せるでしょうか?

 

なにより、そういう人に、「君はセルフマネジメントができないな」とだけは、言われたくないのではないでしょうか。

 

 

シンプルな理屈なのですが、

 

自分をマネジメント(セルフマネジメント)できない人に、人や組織やお金をマネジメントすることは難しいはずです

 

つまり、

「行き過ぎた自分の体型を放置している」ということは、

「私はセルフマネジメントがヘタだ」ということを

図らずも、身をもって表現している、ということにならないでしょうか?

 

さらに、もっと怖いのが、

社長自らの自制心を疑われるばかりではありません。

 

人によっては、社長の健康的なリスクも、連想させてしまいます。

 

例えば金融機関。

融資先として減点材料を与えかねないということも、元銀行員の私としては考えてしまいます。

 

 

自制心が弱そう。。。

おまけに不健康そう。。。

 

と感じさせる人に、喜んでおカネを貸し出す金融機関はどれほどあるのでしょうか。

 

そのリスキーな姿でもって「当社はうまく統制がいっています」と言ったとしても、どれほど説得力があるのでしょうか。

 

 

時代は変わりました。

 

もう「キャラ」で片づけられる時代ではないのです。

 

 

ああ、心当たりがあるな、と思われたら、

心配しているご家族や社員や取引先のために、いや何よりも、ご自身のために、

 

持ち前の自制心と精神力の強さを、今こそ発揮するときです。

 

組織のマネジメントよりも、先行して取りかかる、「ひとり経営戦略」です。

 

人知れず成し遂げる行動変容こそ、ホンモノです。

 

 

 

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

~人生とビジネスをフローにするために★☆

◆◇◆ 今週の箴言(しんげん)◆◇◆
(ラ・ロシュフコーより)

 

自分自身を信頼すれば、
他の事に対しても
信頼が生まれてくる。

 

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2020/02/05

フィードバックの受け取り方

こんにちは。
リバース・フロウの清原です。

 

新型コロナウイルスの拡大は、世界経済にも深刻な状況を与えているようです。

また時期を同じくし、インフルエンザも猛威を振るい、あの忌々しい花粉までもが飛び始めました。

自分の身は自分で守るしかないなと、あらためて思います。

 

世界が最近、とてもザワついています。

 

英国のEU離脱にしても、米国のパリ協定離脱にしても。

あるいは、オーストラリアの大規模火災にしても、今回の新型肺炎の拡大にしても。

 

私たちは日々、自分たちの住む地球から、毎日のように新たな「フィードバック」を受けているように思います。

 

 

 

本日は、この「フィードバック」について考察を深めていきます。

 

 

私は組織風土を改善する専門家ですので、日々さまざまな企業様の課題を目にしています。

 

 

特に、よく聞かれるのは、「うまくいっている組織には共通点があるのか?」というものです。

 

これについては折に触れてよく言っていますが、その質問に私が答えるときは必ずこう言います。

 

「ええ。あるようで、ないです」と。

 

なんとも曖昧な答え方ですが、これはある意味で真実です。

 

うまくいっている組織には、法則性を見出そうと思えば、いくつかは見つけられます。

実際に、それを明文化してルールにする、といった試みも、多くの企業で見てきました。

 

ところが、残念ながら、よその会社の成功法則をもってきて実践したところで、それはしょせん「よその会社の成功法則」でしかないのです。

つまり、「思ったほどうまくいかなかった」という結果が、意外なほど多く出ます。

 

 

要するに、

企業の成功法則には、おおむね「再現性がない」

ということが言えると思うのです。

 

私が、成功法則をそれほど重視しない理由を、お分かりいただけたかと思います。

それは、本当の意味で、クライアントファーストではないからです。

 

 

 

では。

 

 

「うまくいかない組織」の法則については、どうか?

 

 

これは話が別です。

 

ここには、意外なほど一致点を見つけることができます。

 

 

「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」

とは、肥前の国9代藩主、松浦清の言葉。

 

まさに、勝ち方というものには再現性はなく、負け方にこそ法則性が存在する、という本質ですね。

 

 

もちろん私も専門家として研究をしたり知見を深めたりする中で、ひとつ断定できるテーマを共有したいと思います。

 

 

それは、

 

 

フィードバックを受け止められない組織はつぶれる

 

 

という失敗原則です。

 

 

私はコラムの冒頭で、最近の世界情勢について、「日々新たなフィードバックを受け取っているようだ」と書きました。

 

 

そもそもフィードバックとは何でしょうか?

 

聞き慣れている方も、その原義を押さえておいてください。

 

フィードバックとは

「出力を、入力側に戻す操作」と定義づけられています。

 

少しわかりやすく解釈すると、

「結果を、原因側に知らせる行為」とも言えますね。

 

つまり、もっと現代寄りな言葉で言えば、

「出た結果をニュートラルに、出した人に伝える」といえば、わかりやすいでしょうか。

 

 

世の中のすべての現象は、「作用」があるから「反作用」があります。

 

PCのキーを押せば、その通りの文字・記号が画面に映ります。

間違って押せば、間違ったままの文字・希望が画面に映ります。

 

人類が生まれて好き放題に資源を蹂躙(じゅうりん)してきたから、地球が温暖化になる。

自国の利益だけを優先してきたから、世界に分断を生む。

 

また、

嫌いな人に「嫌いだ」と伝えれば、何らかの反応があるように。

子供に「お前はできない子だ」と言いながら教育すれば、その通りの人になっていくように。

 

 

世の中とは、ある意味こんなにシンプルにできているのだ、と言えないでしょうか?

 

 

こんなにもシンプルなしくみのはずなのに、それを忘れてしまったかのような世界があるのです。

それが、いわゆる「うまくいかない組織」です。

 

そこは、このテーマである「フィードバック」がまったく働いていない世界です。

 

例えば、

・自分についての多面評価(360評価)を見て、「こんなはずがない」と怒る社員。

 

・自社の風土調査(サーベイ)の結果を見て、「うちの会社はこんなに悪いはずがないじゃないか!」と怒る社長。

 

・お客様からお叱りやクレームを受け、「あのお客はわかってない」と黙殺するサービサー。

 

・あえてダメ出ししてくれる部下のことを、「あいつはうるさいだけでわかってない」と陰口をたたく上司。

 

・お客様からの要望に「検討します」というだけで、仕事が増えることを嫌って、なかったことにする社員。

 

などなど。

 

 

繰り返し起きる同じような失敗。

いつまでたってもなくならないハラスメント問題。

 

 

こうした組織には、

「フィードバックを受けとめることができない」

といった特徴があります。

 

 

そもそもの「原因」であるはずの人たちが、自分が起こしたことの「結果」に向き合えていない

ということなのです。

 

つまり、自分の尻をぬぐえない人たち。とも言えるでしょう。

 

そんな子供のような大人たちが集まった組織が、うまくいきっこありません。

 

 

フィードバックというのは、良いも悪いもない。

あくまで結果自体は、意味を持たないで発生するものなのです。

 

 

そして。

 

私が関わらせていただいている優れたリーダーたちは、

 

 

みずからが起こしたことを、結果として受け止めようとします。

 

起きたことを、謙虚に受け止め、分析しようとします。

 

分析したものを、学びとして組織に共有しようとします。

 

二度と起こさないようにと、ルール化しようとさえします。

 

 

つまり、こうした人たちが、「フィードバック」をどう受け止めているか?

 

 

フィードバックとは「予兆」であり、

 

チューニングのための「データベース」

 

 

なのです。

 

だから、組織や現場でフィードバックをもらったとき、彼ら優れたリーダーに共通する態度は、

 

「ありがとう」

 

と言うのです。

 

 

厳しい批判をもらっても。

 

思ったような結果にならなくても。

 

耳の痛い報告を聞いても。

 

 

「ありがとう」と言います。

 

 

それが、フィードバックをニュートラルな結果として受け止める、「はじめの一歩」です。

 

ここを誤ると、

「そんなはずない」という、”独りよがりの妄想リーダー”となってしまう恐れがあります。

いわゆる「裸の王様」です。

 

 

 

さて皆さんは今日、どんなフィードバックをもらいましたか?

 

フィードバックをくれたことに、どんなリアクションをしましたか?

 

 

フィードバックをもらいやすいリーダーのあり方を、あらためて考えてみませんか?

 

いつでもご相談お待ちしています。

 

 

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

~人生とビジネスをフローにするために★☆

 

◆◇◆ 今週の箴言(しんげん)◆◇◆
(ラ・ロシュフコーより)

 

賢者はどんな不幸な出来事からも、
何かしらの利益を得る。

 

その一方で、
愚か者はどんな幸福な出来事にも、
心を傷つけられてしまう。

 

 

※写真は、当社パートナー会議の様子。

いつも笑いが絶えません。

 

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