2020/05/25

オンラインコミュニケーション時代の新常識(秘訣①)

こんにちは。
リバース・フロウの清原です。

 

東京もようやく緊急事態が解除されましたね。

ただ正直、これまでと何が変わったという実感はなく、この期間に身についた行動変容を淡々と継続していくのだろうと思っています。

 

ある記事で、「このままリモートワークを希望する」という回答が総数の7割に上っていました。

このように、新型コロナがもたらした新しい生活様式・仕事様式は、良い面・効率的な面は、これからも引き継がれていくようです。

 

そんな中で、以前よりお届けしている「オンラインコミュニケーション(OC)」についてのテーマは、

けっして一過性のものではない、というのが私の実感です。

 

先週は、

OCは、なぜこれほどまでに私たちを疲れさせるのか

について考察しました。

 

今週は、

この新たな形態のコミュニケーションをうまくやっていくための「秘訣」をお伝えします。

 

まず何より、最初に押さえたいのは、

オンラインとリアルでは、コミュニケーションはまったくの別もの

という前提です。

 

リアルでのミーティングや面談の延長のように、

「じゃあ、つづきはオンラインで」とやっても、

リアルほどうまく意思疎通はできないという経験を、多くの方がされていると思います。

 

リアルにはリアルの作法があるように、

オンラインにはオンラインの、作法があるのです。

 

リアルの常識をダラダラと持ち込むことも、

リアルとオンラインを融合させることもできません。

 

意識もやり方も、キッチリとスイッチングする必要があるのです。

 

以上の前提に立ったうえで、「秘訣」について考察していきます。

 

3つの秘訣のうち、今日は1つめをお伝えします。

 

―――――――――――――――――――――――

オンラインコミュニケーション(OC)の3つの秘訣

―――――――――――――――――――――――

 

1)余白を埋めない

 

2)ローコンテクストに切り替える

 

3)よく観察をする

 

 

本日は、1)「余白を埋めない」について解説します。

 

余白とは、

 

・心理的余白

・時間的余白

 

と定義します。

 

ラジオを聴いていて、もし「シーン」となったら焦りませんか?

私たちも、特に個別でのOCで、相手が黙ったりしてしまうと、とたんに焦りはじめ、

その隙間を埋めるようにやたらと多弁になってしまうことがあります。

 

が、その隙間を埋める必要はありません。

 

コミュニケーションで生まれた隙間は、

お互いに「一拍置く」ために訪れたタイミングなのです。

 

気まずい思いを恐れる必要はありません。

余白を埋めるために、意味のない言葉を紡いでいくことは、何の価値も生みません

 

そういうときこそ、「ここまでの話でわからないことはない?

といった、お互い理解を深めるため、話をかみしめるためのタイミングにしてください。

 

 

そして、「時間的余白」。

 

とかくオンライン会議の予定をたくさん入れたがる人たちがいます。

こうした人たちは、自分の能力を過信していると、私は思っています。

 

わずか数分しか空けず、次からまた次のテーマへと、

一日に5つも6つも、瞬時に切り替えと集中ができるほど、私たちの頭はスマートではありません。

 

OCは、リアルの会議や面談よりも、20~30%ほどの余裕をもって設定しましょう。

 

会議室から会議室、またはお客様の会社から自分の会社へと移動する時間は、じつは非常に大切です。

 

この間を使って私たちは、直前の情報を整理しようとしているのです。

いわゆるリフレクションの作用が働いているのです。

 

その余白をみずから奪ってしまい、いったいどんな生産的な会議や面談ができるのでしょう。

オンライン時代になってまで「モーレツ社員」をやってるなんて、笑えないです。

 

ましてや、会議を2つも3つも掛け持ちしている、という話を聞いたこともあります。

「マルチタスクは生産性が下がる」という研究結果が出ている昨今です。

 

そんな働き方こそ、今まさに、真の変容が求められているのではないでしょうか。

 

自分の能力を過信してはいけません。

 

打合せや会議は、時間的余裕を含めたうえで設定してください。

 

 

 

以上、本日は、オンラインコミュニケーションの秘訣その1)についての考察でした。

 

次週は、秘訣その2)「ローコンテクストに切り替える」をお届けします。

 

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

◆◇◆ 今週の箴言(しんげん)◆◇◆
(ラ・ロシュフコーより)

 

誰も彼もが、自分の記憶力を嘆き、

 

誰ひとりとして、自分の判断力を嘆かない。

 

 

2020/05/19

オンラインコミュニケーション時代の新常識①

こんにちは。
リバース・フロウの清原です。

 

リモートワーク化が急速に進んでいますね。

皆様も職場の人たちと、オンラインによるやり取りが日常になってきたのではないでしょうか?

 

私も10年ほど前から、コンサルティングやコーチングをオンラインで実施することもありましたが、

今や、ほぼ100%のサービスをオンラインで実施していることは、さすがにちょっと想像していなかったです。

 

この1カ月で、「オンラインによる効果的なコミュニケーション」についてのセミナーを、それこそオンラインで、計3回実施させていただきました。

 

本日と次号のコラムでは、それぞれのセミナーで申し上げてきた内容について、ポイントに絞ってお伝えします。

 

 

本日お伝えしたいのは、

 

「なぜオンラインコミュニケーションはこれほど私たちを消耗させるのか?」

についてです。

 

ある調査によると、職場の上司・部下とのやりとりがオンライン化されることで、

 

「特に課題は感じていない」と回答した率は、28.8%

それに対し、

「やりづらさを感じる」と回答した率は、45.9%でした。

 

想像通りの結果かもしれませんね。

私は、オンラインコミュニケーションにやりづらさを感じるのには、2つの理由があると考えています。

 

 

オンラインコミュニケーションで消耗させられる理由

 

その1) 情報の手がかりを奪われる

私たちは通常、対面で人とコミュニケーションをおこなうとき、

いわゆる「五感」に頼って相手の情報を探ろうとします。

 

相手の顔色、声色、しぐさ、目線、手や体の動き、などがあるでしょう。

こうした言語以外の情報というのは、相手を理解するのに、想像以上に役立っています。

 

ところが、これがオンラインとなると、その五感の半分以上は奪われます。

「視覚」と「聴覚」の2つしか、頼るものがなくなるのです。

 

そして、相手を知ろうとすればするほど、足りなくなった手がかりを埋めようと、

そこに「想像力」や「集中力」、あるいは「忖度」など

普段はそれほど使わなかったエネルギーが大いに投下されることになります。

 

脳というCPUは、ふだんの何気ない対面コミュニケーションよりも、かなり多く消耗される、というわけですね。

 

 

 

その2)日本人特有のハイコン文化

ハイコンとは、ハイコンテクストの略です。

コンテクストとは「文脈」のことです。

 

例えば、

相手の顔色を見て理解することだったり、

「言わなくてもわかるだろう」的な圧力だったり。

 

こうした、言語化されない、文脈を読み取るコミュニケーションがハイコンです。

「文脈割合が高い」コミュニケーションを表します。

 

もちろん、ハイコンだからこそ、日本人独特の謙虚さや空気を読む力が

養われてきた、とも言えます。

 

ところが、

オンラインでのコミュニケーションにおいては、ハイコンは通用しません。

お互いの理解不足や消化不良、あるいは感情のもつれさえ

生じることになります。

 

これが、私たちを消耗させるのです。

 

「言わなくてもわかるだろ?」

「俺を見て、察してくれ」

どうとでもとらえられるようなボンヤリした表現、

遠回しすぎて何が言いたいかわからないような表現、

 

こんな、相手の解釈に甘え切ったスタイルのコミュニケーションは、

このオンライン化時代、取り残されるしかないようです。

 

視覚と聴覚しか頼りにならない、

さらに、時間制限のあるコミュニケーションにおいて、

「察する」「忖度する」は、もう通用しないのです。

 

もっというと、忖度を強いる、という意味で、相手に対して失礼なのです。

 

 

オンライン時代は、ローコンの時代です。

ローコンテクストとは欧米的なコミュニケーション、要するに「文脈割合が低い」コミュニケーションです。

 

つまり、「しっかりと意思を言葉にして、伝えきる」ことが必要になります。

 

顔色を窺ったり、空気を読んだりすることが難しいオンラインのコミュニケーションでは、

 

限られた時間内に、あいまいな文脈だったり、疑問を残させないよう、明確な言葉で伝えきる。

そして、疑問があればその場で解決する、といった行為が必要になってきます。

 

「私の言いたいことは伝わっていますか?」

「疑問はこの場で解決しましょう」

「次の打合せまでに何をするのか明確ですか?」

「すみません。私のタスクがまだ明確ではありません」

「それは、誰がするのですか?」

 

など、

こうした確認をしながら、きちんとした言葉を選びながら進めていきましょう。

 

そして、上司としては、しつこく部下に聞かれても、けっして機嫌を損ねてはいけません。

そんなことをすれば、さらに存在感が薄くなるだけです。

 

 

以上、オンラインコミュニケーションはなぜ消耗をさせるのかについての、考察でした。

 

 

最後に、とても重要なことなのですが、

 

コミュニケーションは、対面とオンラインでは、まったくの別もの

 

ということを意識しないといけません。

 

 

次回は、オンラインコミュニケーションの効果を高めるための、

具体的なヒントをお伝えします。

 

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

◆◇◆ 今週の箴言(しんげん)◆◇◆
(ラ・ロシュフコーより)

 

弱い人間は、素直になれない。

 

 

 

2020/05/11

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2020/05/01

会社を救った自閉症の青年の話

こんにちは。
リバース・フロウの清原です。

 

コロナ禍において、企業の変容が叫ばれていますが、
本日はひとつ、「個」に組織が歩み寄ることで成功を収めた例をご紹介します。

 

危機にあった、シリコンバレーの某ITベンチャーを、自閉症の青年が救いました。

 

なにがあったのでしょう。
この企業は、ハリウッドで撮影された公開前のフィルムの、最終工程の加工を請け負っています。
独自の技術によって、映像をよりリアルに近づけるための加工を施しているのですが、
ある部分の加工だけは、どうしてもミスが発生してしまうことに悩んでいました。

 

それは、普通に観ていればまず気づかないほどの、わずかなバグ。
最新の技術をもってしても「手作業よりわずかに改善された程度」にしか仕上がらないとのこと。
仕上がりまでにはたいへんな労力と時間を要していたそうです。

 

担当ディレクターは、ふと思い立ち、

一人のアルバイト青年に声をかけたのです。ディレクターは普段から彼の仕事をぶりをよく見ていたそうです。

「彼は類まれな集中力をもっている」ことを知っていました。

まだ20歳そこそこで、当時は簡単な入力作業だけを担当していたそうです。

 

そして、それには理由がありました。

この青年は、いわゆる「自閉症」でした。

 

彼のもつ独特のコミュニケーションスタイルに会社側が配慮し、あまり多くの人と関わらなくて良いよう単純作業を任せていたとのことです。

そして、「彼を単純な入力作業から、第一線の映像加工に異動してもらったことが、会社を大きく変えることになった」らしいのです。

 

青年は、あっという間に才能を開花させました。

誰も追随できないほどのレベルで、驚くべき集中力と正確さを発揮したのです。本人いわく「ランチを食べるのも惜しい」楽しい仕事とのこと。

結果、彼は、当時最新のAI技術をも凌ぐほどの正確性で、ひとつのバグも見逃すことなく、まさに「完璧な仕上がり」を実現させ続けたのです。

 

手戻りはなくなり、徐々にスケジュールが前倒しできるようになったことで、会社は大きなターニングポイントを迎えました。

ハリウッドからの信頼が、さらに厚くなったということです。まさに、自閉症の青年による大手柄です。

 

しかし、本題はこの続きにあります。

 

青年はやがて、あることでストレスを感じるようになっていました。

それは、「仕事が終わったから家に帰ります」というボスへの声かけができない、というのです。

声をかけるタイミングがわからず、誰かが声をかけてくれるまで、ひたすらスマホと向き合っているしかなかったのです。

 

そんな彼の様子に気づいたチームメイトからの報告を受け、ディレクターが打った、さらに次の一手。

 

それは、部署全員が使っていた共有チャットシステムをすぐに入れ替えたのです。

そして、青年に、「仕事が終わったら、このアイコンをクリックすれば、誰にも何も声をかけないで席を立ち、そのまま家に変えってOKだよ」と告げたのです。

青年のストレスの最大の原因は、こうしてなくなりました。

 

「彼を私たちのやり方に合わせさせるのでなく、彼のやり方に私たちが合わせたんです」とディレクター。

「その方がずっと合理的だと思ったし、彼のやる気を下げてしまうことを考えたら、費用なんて安いものだった」

 

企業の個人への歩み寄りは、結果、大きな利益を生んだ、という好例です。

 

 

もちろん、シリコンバレーだからここまでできたという見方もあるでしょうが、

なにもお金をかけましょうというお話をしているわけではありません。

 

身近な人がストレスなく、強みを発揮できるには何ができるのか。

シンプルに考えることで、実現したひとつの例です。

 

 

もしあのディレクターが、そばで働いている部下の仕事ぶりに関心がなかったら…

私はこのストーリーに触れ、そんなことを考えました。

 

リモートワーク化が進み、部下に寄せる関心は、さらに重要度が増しています。

 

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

◆◇◆ 今週の箴言(しんげん)◆◇◆
(ラ・ロシュフコーより)

 

他人に対して抱く信頼の大部分は、

 

己のうちに抱く自身から生まれる。

 

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