2021/06/15

エントロピーと職場環境

こんにちは。

 

今回はいつも少し趣向を変えて、

「放っておけば、職場環境は悪くなる方にいく」理由を考察したいと思います。

 

■エントロピー増大の法則

 

「エントロピー増大の法則」というのをご存知の方も多いと思います。

もともと熱力学の法則とのこと。

 

ひとことで説明しますと、

「ものごとは放っておくと、カオスの状態になっていく」

というもの。

 

カオスとは、ものごとが乱雑で、無秩序で、複雑である状態です。

その起こりは、ビッグバンからともいわれています。

 

万物は、こうした状態に、みずから進んで変化していくというのが、エントロピー増大の法則です。

 

例えば、

・熱した水は、時間が経てば冷めていき、みずから熱くなることはない。

・建てた家は、時間が経てば傷んでいき、みずから回復させることはない。

 

こんな、当たり前のような自然法則です。

 

 

■何事も、”意図”なくしては、回復しない

 

どのようなものごとも、エントロピー増大の法則にしたがって

カオスに突き進んでいく、ということを意味します。

 

ということは、その法則は私たちの身の回りについても

同じことを起こしています。

 

例えば職場。

誰も、何の意図もせず、無関心のまま、ただ職場に来るだけの状態が

あるとします。

 

すると、当然ですが、すぐに環境は乱雑になっていきます。

床やデスクにほこりやゴミがたまり、

トイレは汚れていく一方。

 

人間関係も同じです。

たがいに無関心であれば、コミュニケーションもうまくいかず、

とうぜん仕事がうまく回りませんね。

 

 

■努力とは、エントロピー増大の法則を遅らせること

 

つまり、エントロピー増大は、誰かが、明らかな「意図」をもって

それを食い止める(のはムリだとしても)、そのスピードを遅らせる

ことをしないと、

ものごとは複雑に、無秩序になるばかりなのです。

 

職場環境は、そこにいる誰かががんばらないと、

どんどん悪い方に向かって進んでいく、ということですね。

 

例えば、

下りのエスカレーターは、立ったままであれば、とうぜんそのスピードに

乗って下へと降りていきます。

 

エントロピー増大を遅らせるとは、まるで下りのエスカレーターを逆向きに

駆け上がっていくような、反作用の力が必要だと、言えます。

 

つまり、私たちのいう「努力」とは、ぜったいに必要なのです。

努力なしでは、エントロピー増大を遅らせることはできません。

 

 

■「現状維持」ですら難しい

 

こう考えると、「現状維持」ですら、努力が必要だということになります。

 

そして

さらに進化をしようとなれば、下りエスカレーターを、今度は全速力で

駆け上がるくらいの努力が必要でしょう。

 

努力なしでは、環境の改善はありません。

 

そこにいる全員の関係者が、「どうにかしなければ」という危機感を持ったなら、

「意図して努力」することが、必須になります。

 

そこで初めて、職場環境は「そういえば、最近良い雰囲気になった」という

感覚を得られるのだと思います。

 

 

リーダーの皆さん。

とうぜん、その旗振り役を担っている覚悟は、ありますよね?

 

「放っておけば、現状維持でなく、状況は悪化していくだけ」

ということを肝に銘じましょう。

 

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

体調にはくれぐれもお気をつけてください。

 

 

◆◇◆ 今週の箴言(しんげん)◆◇◆
(ラ・ロシュフコーより)

大いなる欠点を持つことは、偉人たちのみにかぎられる。

2021/06/07

違和感を置き去りにしていないですか?

こんにちは。

 

唐突ですが、最近世の中、生きづらいと感じることはないでしょうか。

こと日本は、大手マスメディアの論調は、気味が悪いほどに単調で退屈。

さまざまな意見があって然るべきの時代に、その劣化ぶりはひどく、その情報を浴び続ける多くの人たちは、やはり考え方も単調でモノトーンになっている気がしています。

 

今回のテーマは、私たちを取り巻く世界への、新鮮な見方を取り戻すために、大切だと考えていることを共有します。

 

 

■あの感覚を思い出せますか?

 

海外に留学をしたことはあるでしょうか。

旅行でもかまいません。海外に一定期間滞在し、その土地の人たちの生活に触れた経験はあるでしょうか。

 

日本での暮らしが当たり前になった私たちにとって、海外での生活に触れることは、新鮮な驚きばかりを感じますね。

 

朝目覚めてベッドから出るところから、もうそれは始まります。

ドアや階段、手洗い場などのしつらえの違い、朝食の量や味の違い、一歩外に出たときに視界に飛び込んでくる景色の違い

あるいは、その土地の人たちの独特のコミュニケーションの取り方から生活習慣に至るまで、新しい社会に身を置くと、まるで自分が子供に戻ったかのような、新鮮な驚きや不安を感じます。

 

こうした経験をした方ならきっとおわかりかと思いますが、

社会というものは、特にそのしくみに慣れていない人たちから見ると、「びっくり」と「なぜ」だらけです。

 

 

■人生の「移行期」に起きること

 

この経験は、日本であっても味わうことがあります。

特に学校から社会に出たときは、しばらくの間、こんな驚きや疑問ばかりに遭遇することになります。

もちろん新卒のときばかりではありません。会社だと部署異動や昇進のとき。生活面だと引っ越しや新婚生活が始まったタイミングなど。

身を置く環境や立場が、それまでとはまったく異なるものであればあるほど、そうした新鮮な感覚を味わうものです。

 

もしここで、「自分らしい働き方・生き方」を見つけようとするなら、

こうした「環境が変わってから1~2年」が大きなチャンスとなります。

なぜでしょうか。

 

それは、

この期間が、自分の”目”から強制的に「バイアス」が外れるときだからです。

 

バイアスとは、ものごとに対する偏った見方、あるいは偏見とも言われます。

海外など、まるで初めての土地に身を置いたときのように、見るもの触れるものが真新しく新鮮で、同時に、「自分にはこの環境をコントロールできるのだろうか」という不安も生じてきます。

 

こうしたとき私たちはたいてい、その不安を少しでも早く解消するために、環境に慣れようと努力します。

ですが、そうした努力をする一方で、私たちの感覚は、敏感にあることをとらえます。

 

 

■このタイミングで芽生えるアレを逃さないように

 

それは、「違和感」です。

 

「なんで、こうなんだろ?」、「なんで、こうでなきゃいけないだろう?」、「いつから、こうなっているんだろう?」という、ちょっとした違和感を、しかも何度も覚える時期が続くのです。

 

例えば、新しい職場環境であれば、

「なんで、床に落ちているゴミを誰も拾わないんだろう」とか、

「なんでこの書類には、これだけの認印の数が必要なんだろう」とか、

「なんで皆、会議中は発言しないで、終わってから文句を言うのだろう」といった、

とても素朴な違和感です。

 

そしてじつは、この「素朴な違和感」こそ、もしかすると将来、その環境に大きなイノベーションを起こす”タネ”になるかもしれないのです。

考えてみれば、私たちが普段、何気なく使っているエアコンやスマートフォンといった製品ばかりでなく、身に着けている衣服、コンビニで気軽に買えるペットボトルの飲料、あるいはマッサージやエステにいたるまで、ありとあらゆるものが、「不便だな」、「これがあったらもっと便利だな」という「違和感」によって生まれていています。

 

また昨今は、パンデミックによってもたらされた「リモートワーク」が当たり前になりました。

こうした働き方の変化も、「そもそも、なんで皆が同じ時間に、満員電車に乗って、会社に行かなきゃいけないの?」というたくさんの違和感が、大きく発展して実現されたものです。

 

 

■直感とはこうして育まれる

 

直感を磨こう、とよく言われます。でも、そもそも直感というものをどうとらえるのか、じつは難しいと思いませんか。

さらに、それを磨くという感覚も、私にはよくわかりません。

 

それよりも、まさに今あなたが感じている、「なんでこうなの?」という違和感を、無視しないで大切に育てていくべきです。

 

先に、「環境が変わってから1~2年」が大きなチャンス」と言ったのは、だいたい環境が変わって3年もすれば、消えるからです。

 

「慣れ」というものによって、解決されないまま、いつのまにか消えてなくなっているからです。

たいていの人が「そんなもんだから」と、よくわからない理由で、勝手に自分を説得するようになってしまうのです。

 

環境が変わって間もない頃に芽生える「違和感」は、そのときの自分にしか持つことのできない、貴重な革新的のタネです。

そして違和感こそ、ものごとの成り立ちの「そもそも」を問うことができる、貴重な視点なのです。

 

それを大切に持ち続け、自分なりの試行錯誤を続けてきた人だからこそ、自分の環境を変えることができます。

 

忙しいからと言って、前例ばかりをマネしないでください。

 

あなたがあなたでいるには、今持っているその違和感と、向き合ってみてください。

 

今の環境に感じている違和感を、まずは、書き出してみましょう。

 

 

 

◆◇◆ 今週の箴言(しんげん)◆◇◆
(ラ・ロシュフコーより)

 

人に退屈だと思われないようにすることを

大切だと思っている人々に限って、
きまってわれわれを飽きさせる。

 

 

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