2020/02/05

フィードバックの受け取り方

こんにちは。
リバース・フロウの清原です。

 

新型コロナウイルスの拡大は、世界経済にも深刻な状況を与えているようです。

また時期を同じくし、インフルエンザも猛威を振るい、あの忌々しい花粉までもが飛び始めました。

自分の身は自分で守るしかないなと、あらためて思います。

 

世界が最近、とてもザワついています。

 

英国のEU離脱にしても、米国のパリ協定離脱にしても。

あるいは、オーストラリアの大規模火災にしても、今回の新型肺炎の拡大にしても。

 

私たちは日々、自分たちの住む地球から、毎日のように新たな「フィードバック」を受けているように思います。

 

 

 

本日は、この「フィードバック」について考察を深めていきます。

 

 

私は組織風土を改善する専門家ですので、日々さまざまな企業様の課題を目にしています。

 

 

特に、よく聞かれるのは、「うまくいっている組織には共通点があるのか?」というものです。

 

これについては折に触れてよく言っていますが、その質問に私が答えるときは必ずこう言います。

 

「ええ。あるようで、ないです」と。

 

なんとも曖昧な答え方ですが、これはある意味で真実です。

 

うまくいっている組織には、法則性を見出そうと思えば、いくつかは見つけられます。

実際に、それを明文化してルールにする、といった試みも、多くの企業で見てきました。

 

ところが、残念ながら、よその会社の成功法則をもってきて実践したところで、それはしょせん「よその会社の成功法則」でしかないのです。

つまり、「思ったほどうまくいかなかった」という結果が、意外なほど多く出ます。

 

 

要するに、

企業の成功法則には、おおむね「再現性がない」

ということが言えると思うのです。

 

私が、成功法則をそれほど重視しない理由を、お分かりいただけたかと思います。

それは、本当の意味で、クライアントファーストではないからです。

 

 

 

では。

 

 

「うまくいかない組織」の法則については、どうか?

 

 

これは話が別です。

 

ここには、意外なほど一致点を見つけることができます。

 

 

「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」

とは、肥前の国9代藩主、松浦清の言葉。

 

まさに、勝ち方というものには再現性はなく、負け方にこそ法則性が存在する、という本質ですね。

 

 

もちろん私も専門家として研究をしたり知見を深めたりする中で、ひとつ断定できるテーマを共有したいと思います。

 

 

それは、

 

 

フィードバックを受け止められない組織はつぶれる

 

 

という失敗原則です。

 

 

私はコラムの冒頭で、最近の世界情勢について、「日々新たなフィードバックを受け取っているようだ」と書きました。

 

 

そもそもフィードバックとは何でしょうか?

 

聞き慣れている方も、その原義を押さえておいてください。

 

フィードバックとは

「出力を、入力側に戻す操作」と定義づけられています。

 

少しわかりやすく解釈すると、

「結果を、原因側に知らせる行為」とも言えますね。

 

つまり、もっと現代寄りな言葉で言えば、

「出た結果をニュートラルに、出した人に伝える」といえば、わかりやすいでしょうか。

 

 

世の中のすべての現象は、「作用」があるから「反作用」があります。

 

PCのキーを押せば、その通りの文字・記号が画面に映ります。

間違って押せば、間違ったままの文字・希望が画面に映ります。

 

人類が生まれて好き放題に資源を蹂躙(じゅうりん)してきたから、地球が温暖化になる。

自国の利益だけを優先してきたから、世界に分断を生む。

 

また、

嫌いな人に「嫌いだ」と伝えれば、何らかの反応があるように。

子供に「お前はできない子だ」と言いながら教育すれば、その通りの人になっていくように。

 

 

世の中とは、ある意味こんなにシンプルにできているのだ、と言えないでしょうか?

 

 

こんなにもシンプルなしくみのはずなのに、それを忘れてしまったかのような世界があるのです。

それが、いわゆる「うまくいかない組織」です。

 

そこは、このテーマである「フィードバック」がまったく働いていない世界です。

 

例えば、

・自分についての多面評価(360評価)を見て、「こんなはずがない」と怒る社員。

 

・自社の風土調査(サーベイ)の結果を見て、「うちの会社はこんなに悪いはずがないじゃないか!」と怒る社長。

 

・お客様からお叱りやクレームを受け、「あのお客はわかってない」と黙殺するサービサー。

 

・あえてダメ出ししてくれる部下のことを、「あいつはうるさいだけでわかってない」と陰口をたたく上司。

 

・お客様からの要望に「検討します」というだけで、仕事が増えることを嫌って、なかったことにする社員。

 

などなど。

 

 

繰り返し起きる同じような失敗。

いつまでたってもなくならないハラスメント問題。

 

 

こうした組織には、

「フィードバックを受けとめることができない」

といった特徴があります。

 

 

そもそもの「原因」であるはずの人たちが、自分が起こしたことの「結果」に向き合えていない

ということなのです。

 

つまり、自分の尻をぬぐえない人たち。とも言えるでしょう。

 

そんな子供のような大人たちが集まった組織が、うまくいきっこありません。

 

 

フィードバックというのは、良いも悪いもない。

あくまで結果自体は、意味を持たないで発生するものなのです。

 

 

そして。

 

私が関わらせていただいている優れたリーダーたちは、

 

 

みずからが起こしたことを、結果として受け止めようとします。

 

起きたことを、謙虚に受け止め、分析しようとします。

 

分析したものを、学びとして組織に共有しようとします。

 

二度と起こさないようにと、ルール化しようとさえします。

 

 

つまり、こうした人たちが、「フィードバック」をどう受け止めているか?

 

 

フィードバックとは「予兆」であり、

 

チューニングのための「データベース」

 

 

なのです。

 

だから、組織や現場でフィードバックをもらったとき、彼ら優れたリーダーに共通する態度は、

 

「ありがとう」

 

と言うのです。

 

 

厳しい批判をもらっても。

 

思ったような結果にならなくても。

 

耳の痛い報告を聞いても。

 

 

「ありがとう」と言います。

 

 

それが、フィードバックをニュートラルな結果として受け止める、「はじめの一歩」です。

 

ここを誤ると、

「そんなはずない」という、”独りよがりの妄想リーダー”となってしまう恐れがあります。

いわゆる「裸の王様」です。

 

 

 

さて皆さんは今日、どんなフィードバックをもらいましたか?

 

フィードバックをくれたことに、どんなリアクションをしましたか?

 

 

フィードバックをもらいやすいリーダーのあり方を、あらためて考えてみませんか?

 

いつでもご相談お待ちしています。

 

 

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

~人生とビジネスをフローにするために★☆

 

◆◇◆ 今週の箴言(しんげん)◆◇◆
(ラ・ロシュフコーより)

 

賢者はどんな不幸な出来事からも、
何かしらの利益を得る。

 

その一方で、
愚か者はどんな幸福な出来事にも、
心を傷つけられてしまう。

 

 

※写真は、当社パートナー会議の様子。

いつも笑いが絶えません。

 

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