2020/11/03

チカラの“だだ洩れ”を防ぐために

こんにちは。

 

ワーケーション先の、当社の研修施設にてこのコラムを書いています。

先週末は、当社スタッフやパートナーのみなさまがいらっしゃり、仕事のこと、人生のこと、さまざま語り合いました。

ここに来てくれた方々が、元気と安らぎを感じていただければ何よりに思います。

 

 

さて先日、「エネルギーのポートフォリオ」という考え方について書いた記事を、覚えていらっしゃいますでしょうか?

 

■シナジーポートフォリオとは

 

みずからの目的を定めたうえで、「自分のもつ有限のエネルギーを、いかに効率的な配分にしてシナジー(相乗効果)を生み、目的に到達するか」という、自己変容の土台となる考え方です。

 

人生戦略とはつまり、

・体力

・集中力

・人間関係

・時間

・お金

・所有物(モノ)

これら6つの限りあるエネルギーをどう配分するかで、その豊かさが決まるという内容をお伝えしました。

 

この、いわゆる「シナジーポートフォリオ」の考え方だけ切り取ってみると、

「自分にとってムダなものはさっさと捨て、必要なことだけに関わればよい」という、どこか割り切った、ドライな印象を持たれるかもしれません。

 

 

■他人の人生を生き人たち

 

しかし、その意図するところは違います。

 

シナジーポートフォリオの真の目的は、「他人の人生を生きることから、脱却する」ことです。

 

他人の人生を生きる、とはどういうことでしょう。

それは、「自分の意思で決めていないことばかりに関わり続ける」という生き方です。自分の意志で決めたこと、自分がすすんで関わりたいと思って決めたことではなく、外部や環境の意思によってなすがままに与えられたことをやるだけ、という状態です。

 

よく「言われたことだから仕方ない」、「頼まれたことだから、やらないと」と言って、渋々、目の前のことに取り掛かる人たちがいます。

しかしこうした人たちは、

「投じるエネルギーの濃淡を、自分の意志で決めていく」ということができていません。

 

自分にかかわる何もかもを、「自分がやらなければならないんだ」という錯覚を起こし、“ダダ洩れ”のごとく全方位的にエネルギーを浪費していく。

すると、周囲はその人をどう見るでしょうか?

 

良く言えば「面倒見の良い人」、

悪く言えば、「何でもやってくれる、都合よく使える人」

あるいは「いつも何かに振り舞わされて、くたびれている人」に見られてしまうこともあります。

 

組織に身を置いていれば、もちろん意に反して引き受けざるを得ない頼まれごとは、少なくないでしょう。それを拒否することは現実的には難しいにしても、エネルギーを投じる“濃淡”にメリハリをつけることはできます

 

 

■エネルギーの投下先を、どう選べばいいのか

 

シナジーポートフォリオを意識してものごとに取り組むというのは、

あらゆることに「必要・不要」のレッテルを貼り、不要なことはバッサリ切り捨て、必要なことだけに関わるという姿勢を指しているのではなく、

 

「みずからの意思で選び、それに意義を見出す」という姿勢を意味しています。

 

繰り返しますが、ただ目の前に来たものに何の意図も持たず取りかかるという、他者の意図によって操作される自分から脱却し、エネルギーの消耗を最小限に抑えることに狙いがあるのです。

 

ここで、具体的に、投じるべきエネルギーの感覚的な“濃淡基準”について示します。

 

それは、「自分で選んだこと」かどうかと、「自分にしかできない」かどうか、という2つの軸で測ります。

 

 

■感覚値で測る優先基準の決め方

 

例えば、上記の2つの軸で、仕事を見てみてはいかがでしょうか?

すると、以下のように、おおきく3つの「取り組み姿勢」に分類できると思います。

 

  1. 1)「自分で選んだ」 × 「自分にしかできない」
  2. もっとも集中すべき最優先事項であり、主体性を最大限に発揮できる機会です。
  3. 「他人から頼まれた」 × 「自分にしかできない」
  4. 次に優先してエネルギーを投じるべき事項です。みずからの意思で選んだことでなくとも、それに取り組むことで意義が生まれます。自分自身の価値を伸ばす機会です。

 

  1. 2)自分で選んだ」 × 「他人でもできる」
  2. よくあるパターンですが、要注意です。ここは、”趣味の範囲”でやるべきことです。
  3. よくひとつの仕事を「好きだから」とやり続け、いっこうにそれらしい成果を挙げていない人を見かけます。
  4. が、仕事でこの領域に関わっているかぎり、自己満に浸っているのと何ら変わりない状態です。
  5. 3)「他人から頼まれた」 × 「他人でもできる」 
  6. 本来、この領域に関わるのは、自分にとっても周りにとっても不幸を生みます。
  7. 例えば職場であれば、「適材適所」が無視されて、「それがしくみだから」「それが昔からのやり方だから」という理由で割り当てられた、自分には向いていない仕事です。
  8. できればすぐに、それができる人に譲ることをお勧めしますが、やむを得ず関わる必要がある場合は、「淡々と、時間をかけずに、さばく」というやり方をお勧めします。

以上、エネルギーの浪費を防ぎ、有効なポートフォリオを組むための基準です。

 

外部や他人の意図に振り回されず、エネルギーの相乗効果によって、主体性と自由意志を取り戻しましょう。

 

 

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

◆◇◆ 今週の箴言(しんげん)◆◇◆
(ラ・ロシュフコーより)

幸福な人々の節制は、幸運が彼らの気質に与えたおだやかさからくる

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