それはマナー違反です
こんにちは。
つらいです。花粉症状がとにかくひどいです。。。
処方されたクスリもあまり効かず、夜中に何度も目覚め、目も鼻もまるで感覚を失ったかのようです。
こういうときは、なかなか集中力も続きませんね。
次男坊が「日本の杉の木をすべて切り倒す」のが夢の一つになったそうですが、気持ちがわかります(笑)
さて今回は、ぜひリーダーである皆様から若手に伝えてあげてほしいことがあります。
しかも、皆様にとっては、自信をもって伝えてあげられるお話になっていると思います。
それは、今さら「マナーの大切さ」についてです。
■いまさらだけど「マナー」の話を
とはいっても、ここで私がマナー講師のまねごとをつぶやくつもりはありません。
結論を先に言いますと、私は
マナー = コミュニケーション = 相手に対する思いやり
だと思っています。
私は仕事柄、さまざまな業種業態の会社に訪問することが多いのですが、
業界によって、従業員のみなさんの振る舞いに、やはり特徴があります。
なかでも私が特に気になってしまうことが、
「気軽さ」を勘違いしている人たちが、特定の業界に多い、ということです。
■「気軽さ」と「親しみやすさ」は違う
最初に申し上げれば、
「気軽さ」と「親しみやすさ」はまったく別もの
だということです。
業界独特の風土、つまり、よりフラットな関係でいられる職場環境にいると、
特にこの勘違いがおきます。
こうした風土に身を置いている若手社員は、
日ごろから敏感に最先端の情報に触れており、おおむね優秀な人たちが多いです。
上司とも「さんづけ」あるいは「ニックネーム」で呼び合って、とてもフランクな職場と言えます。
たしかに、働きやすい職場と言えるでしょう。
しかし、彼らにはわかっていないことが、ひとつだけあります。
その職場環境は、先輩たちが意識して作ったものだ、ということを。
けっして自然のなりゆきで、今のフランクな職場が出来上がったわけではない、ということです。
上司やそのまた上司が、上下関係に生じるムダをなんとか減らしたいと試行錯誤した結果、
今の職場の雰囲気ができている、ということを、彼らはあらためて知らなければなりません。
「フランクな職場だから、マナーを欠いても良い」というにはなりません。
つまり、そこに身を置く若手は、あまり調子に乗らない方が良いということです。
■「気軽さ」=「なれなれしさ」にならないために
先ほども述べたように、私はさまざまな企業を訪問していますが、
こうした「勘違いされた気軽さ」ゆえに、
マナー違反とすら思わせる場面に、何度も遭遇します。
例えば、
・外部の人間がいるエレベーターの中で、上司の批判を「気軽に」言い合う
・「気軽な」(カジュアル)な服装の度がすぎて、相手をシラけさせる。不安を与える
・ぶしつけな身振り手振りで、訪問客を「気軽に」扱う
など。
どうやら、それをやっている本人たちは、「親しみやすさ」を演出しているようです。
が、逆効果です。
なぜなら、そのように接せられた相手にとっては、「なれなれしい奴だな」と思われていることの方が多いから。
社会と組織を相手に、長年、さまざまな経験や知恵を得てきた年長者にとって、
彼らは、「確かに優秀かもしれんが、まだ社会に出て数年の小僧っこ」でしかないわけです。
つまり、気軽さをやってのけるにはまだまだ成熟していない、ということが言えるのではないでしょうか?
若手が職場の気軽さをそのまま「コピペ」して許されるのは、
まさに、その職場仲間だけだということです。
それを外に適用すると、とたんにしっぺ返しを食らいます。
「気軽さ」=「なれなれしさ」になってしまうのですね。
■「気軽さ」が、「親しみやすさ」として伝わるには
じつは「気軽さ」が「なれなれしさ」に向くのか、「親しみやすさ」と向くのかは、
非常に微妙な違いしかありません。
それは、先ほど言った「成熟さ」が必要だということです。
では、「成熟さ」には、いったいどんな要素が入っているか?
・相手に対する敬意
・相手に対する関心・好奇心
・心の距離を近づけたいという欲求
で構成されていると思います。
そのために、「親しみやすさ」が戦略的に奏功する、ということです。
「自分はイケている。だから相手も自分に興味を持ってくれている」と勘違いしている若手とはまさに真逆のものです。
気軽さとマナーが絶妙なバランスとなり、
それが「親しさ」に昇華されるのは、いかに相手のことを考慮しているか、
という「成熟さ」が必要になるのです。
■「自分が承認されること」にしか興味がない人たち
若手にとっては少々耳の痛い話になったかもしれませんが、
「相手を軽んじる」という行為には、じつは「自分にしか興味がない」
という図式が成り立っています。
SNSに目をやれば、「自分がいかに映えるか」にしか興味がない人たちがたくさんいます。
これはなにも、若手にかぎったことではありません。
良い年したオトナだって、こういう人たちは多くいますね。もはや害です。
そういう人たちは、まだまだ精神的に「未熟」なままなのでしょう。
自分の誕生日に、いくつのメッセージをもらったかには敏感なのに、
友達の誕生日は、スルーする。など、、、
たしかに自分に興味関心が向くのは、人間として生物学的に必要なことです。
しかし、それと同じくらい、相手に興味関心を持てないところに、
彼らの「未熟さ」が浮き彫りになります。
■結論|未熟な人による「気軽さ」は、敵をつくる
「親しみやすさ」を演出したいなら、
まずは、相手のことを知ろうとすること。
そして、相手に気分良く過ごしてもらうこと。
最後に、自分のことを知ってもらうこと。
これが、成熟したマナーあるオトナの鉄則です。
リーダーである皆様へ。
部下といま一度、マナーについて話してみませんか?
リーダーである皆様にとって、自信をもってお話できる内容だと思いますよ。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
◆◇◆ 今週の箴言(しんげん)◆◇◆
(ラ・ロシュフコーより)
大いなる欠点を持つことは、偉人たちのみに限られる。