2021/03/15

混乱から抜け出したいときの考え方

こんにちは。

 

少しずつ春の気配がしてきました。

当社の保養所がある熱海では、梅と桜が同時に見られます。

自然は、世の中なにがあろうと、淡々と来るべき時に、やることをやる。

そんな姿に、勝手に勇気づけられたりしています。

 

今回のテーマは、

・忙しすぎて本来の仕事がなかなかできない人

・頼まれごとを断れない人

に向けて、書きました。

 

リアルに使える(実際、私も使っている)、「優先順位のつけ方」です。

 

■かぎりあるエネルギーをどう使うか

 

たびたびコラムで触れてきたテーマですが、

「有限である自分のエネルギーを、本当に大切なことにいかに有効に使うか」

あるいは、

「いかに、かぎりあるエネルギーを、無駄なことに浪費しないか」

を話してきました。

 

その目的はもっと言うと、

「自分の意思で決めていないことばかりに関わり続ける」という態度を脱却しよう、ということです。

 

 

■他人に振り回され続ける人

 

例えば、こんなことはよくありませんか?

「指示されたことだから、余計なことなど考えず、とにかくそれをやるだけ」と、仕方なく、渋々、仕事に取りかかる。

もちろん、私自身も経験として心当たりはあります。

 

しかし、こうした態度というのは、「投じるエネルギーの濃淡を、自分の意志で決めていない」という態度です。

つまり、「限りあるエネルギーを、すべてにおいて均等配分する」という、何の戦略もない態度と言えます。

 

実際、目まぐるしく状況が変化する職場環境にいれば、次から次へと矢継ぎ早に指示が飛んでくるのは、事実でしょう。

それらをさばくがごとく、一心不乱で片づける。

でも、一日が終わりに近づき、はたと気づく。

「今日、自分がやりたかった仕事って、ひとつもできていない」と。

 

その頃にはすでに、タンクにエネルギーは残っていません。

体に感じるむなしい疲れ、ボンヤリとする頭、何より大きく残る後悔の念…「いったい自分は今日、何をやっていたんだろう」と心でつぶやく。

 

 

■力のダダ漏れを防ごう

 

もしも、エネルギーの配分先に優先順位をつけることなく、“ダダ洩れ”のごとく全方位的に浪費していくとします。

周囲はそんなあなたをどう見るでしょうか。

 

良く言えば「マジメで良い人」。

悪く言えば、「何でもやってくれる、都合よく使える人」、あるいは

「いつも何かに振り舞わされて、くたびれている人」

と映ります。

 

■『エナジーマトリクス』とは

 

『エナジーマトリクス』という、優先順位のつけ方をご紹介したいと思います。

 

その目的は、他人の頼まれごとばかりに消耗させられる、そんな日々から一日でも早く脱却しようとするものです。

 

もちろん、組織に身を置いていれば、意に反して引き受けざるを得ない頼まれごとは、実際たくさんあるでしょう。

それを拒否することも、現実的には難しいでしょう。

 

しかし、エネルギーを投じる“濃淡”、つまり使い方にメリハリをつけることくらいは、それほど苦労はないはずです。

 

このマトリクスを意識してものごとに取り組むというのは、

「みずからの取り組む姿勢を選ぶ。そして、意思をもってそこに意義を見出す」

という、積極的な姿勢を意味しています。

 

「他人によって操作される自分」から脱却し、エネルギーの浪費をできるかぎり最小限に抑えることに、狙いがあるのです。

 

 

■本当の優先順位のつけ方

 

ここで、エネルギーを投じるべき優先順位について、基準を示します。

“メリハリ基準”とも言えるものです。

 

「自分で選んだこと」かどうかと、「自分にしかできない」かどうか、という2つの軸で測ります。

 

<エネルギーのメリハリ基準> 

  1. その①イニシアティブ”領域
  2. 「自分で選んだ」 そして 「自分にしかできない」こと
  3. ・もっとも集中すべき最優先事項です。
  4. ・存分にエネルギーを注いでください。
  5. ・こここそ、主体性が最大限に発揮されやすい場となります。
  6. その②“伸びしろ”領域
  7. 「他人から頼まれた」 そして 「自分にしかできない」こと
  8. ・次に優先してエネルギーを投じるべきことです。
  9. ・たとえ自分の意思で選んだことでなかったとしても、それに取り組むことで、自分の価値が高まります。それは、たいへん大きな意義があります。

 

その③“自己満”領域

  1. 「自分で選んだ」 そして 「他人でもできる」こと
  2. ・さほどの苦労はせずともできてしまうので、つい引き受けてしまいがちになります
  3. ・が、これは要注意です。わかりやすく言えば、ここは趣味の範囲でやるべきことです。
  4. ・よくひとつの仕事を「好きだから」とやり続け、いっこうにそれらしい成果を挙げていない人を見かけますが、仕事でこの領域に関わっているかぎり、いわゆる“ジコマン”に浸っているのと大差ない状態です。

 

その④“ゴミ箱”領域

  1. 「他人から頼まれた」 そして 「他人でもできる」こと
  2. ・やってはいけない、あるいは、断るべきことです。
  3. ・それができないなら、もっとうまくやれる人に頼むべきことです。
  4. この領域に関わるのは、残念ながら、自分にとっても周りにとっても不幸を生むだけになります。
  5. 例えば職場であれば、「適材適所」が無視されて、「それがしくみだから」とか「それが昔からのやり方だから」という、意味不明の理由で割り当てられた、あきらかに自分には向いていない仕事です。
  6. できればすぐに、それをもっとうまくやれる人に譲ることをお勧めしますが、やむを得ず関わる必要がある場合は、「淡々と、時間をかけず、感情も入れず、たださばく」というやり方をお勧めします。
  7. いかがでしょうか。
  8. 自由意志によって主体性を発揮することを目指し、有効なポートフォリオを組むための4つの基準でした。
  9. すぐにでも今の仕事や作業をすべてリストアップし、それらがどこの領域に属するのか、
  10. やってみてはいかがでしょうか?

 

頭が整理され、気持ちが軽くなり、本当に自分にとってチームにとって必要なことのために

有限のエネルギーを使うことができるようになります。

 

 

今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

◆◇◆ 今週の箴言(しんげん)◆◇◆
(ラ・ロシュフコーより)

 

才があって
愚かな人はいるが、

分別があって
愚かな人は決していない。

CONTACT

お電話でのお問い合わせ 03-4540-4327 営業時間 月~金曜日 8:30~19:00

メールでのお問い合わせ

お問合わせ内容ごとにフォームを設けております。
以下のページよりフォームをお選びください。

お問い合わせはこちら