2020/06/29

マスク必須の社会に、ちょっと不安になった話

こんにちは。
リバース・フロウの清原です。

 

この暑い季節、マスクをするのは花粉の時期だけでじゅうぶんだと思う今日この頃です。

 

密を避けよう。

この絶対原則が世の中に浸透してきましたね。

三密を避けるとは、いわば命を守るために、

 

「人と触れるな」(菌をもらうな、バラまくな)

「人は汚いものだと思え」(消毒をしろ)

「人に表情を見せるな」(マスクをしろ)

 

と言われているに等しいのではないかと、思ったりもします。

 

ご存知でしょうか?

われわれ人類の祖先であるホモサピエンスが、多種のライバルとの生存競争に生き残ったのは、約20万年前。

 

ある人類学者によれば、人類が現代まで生き延びてこられたのは、物理的な2つのことがあったからだと言われています。

つまり、この2つがないと、とっくに私たち人類は死滅していたということです。

 

ひとつは「代謝」です。

呼吸や排せつなど、「体内にものを採り入れて、外に出す」という機能です。

まずこれがないと、人類は生命は維持できなかったことでしょう。

まるで「無菌」状態を目指しているかのような昨今の世の中ですが、良い菌が多くなって悪い菌を体外に出す、という働きもまた代謝だということを、忘れてはいけないと思います。

 

もうひとつは「コミュニケーション」です。

これを聞いて、意外な思いがしました。

コミュニケーションのイメージが、生命維持よりももっと高い位置づけにあるような気がしていたからです。

しかし、類似する記事や本を読んでいくと、納得できました。

 

人の脳の構造は、3層からできていますね。

その最もコアにある部分は「脳幹」と言われ、いわゆる「爬虫類脳」とも呼ばれています。

この脳の部分は、「生きる」ための感情、思考、行動を促します。

 

生きるために、もっとも恐れなければいけないこと、それは「死」です。

 

命をおびやかすもの。例えば、当時なら

サーベルタイガーなど獰猛な野生動物の存在、

他部族による襲撃

劇的な気温の変化

疫病

などなど、当時もさまざまあったのだろうと思います。

 

ですが、私が「なるほど」と最も納得したのは、

命をおびやかすもののひとつに「孤独」というものがあったということです。

 

当時の孤独とはおそらく、今私たちが味わっているような孤独とはレベルが違うものだったのでしょう。

つまり、狩猟生活のなかで「孤独」になるということは、

「コミュニティに入れない」ということ。これはつまり、

「メシにありつけない」ということ。そうするとつまり、

「死ぬしかない」ことになるのです。

 

それを避けるために、コミュニケーションをとり、仲間と意思を交わし、感情を通わせ、

お互いを良く知り、他者の喜ぶことをしてあげて、仲間意識を相互に高める。

 

ということを考えると、コミュニケーションというのは、

命の危機を回避するために、必須として身につけなければならないスキルだった

といえるのではないでしょうか。

 

「コミュニケーションの目的は、生存するため」

だったと言っても過言ではないかと思います。

 

原始仏教の文献に残っていますが、罪を犯した門弟に与えられる最も重い罰は

「無視すること」だというくらいです。

 

生死を左右するほどのコミュニケーション、であるはずです。

 

 

そして、今の状況をあらためて見てみましょう。

 

「人と触れるな」

「人は汚いものだと思え」

「人に表情を見せるな」

 

図らずも、まるでコミュニケーションを人類から奪おうとするかのような、この動き。

 

人に触れることで、できていた意思や感情の疎通が奪われ、

人の気持ちを読み取ろうとすることは、マスクによって遮断されました。

 

おおげさかもしれませんが、私は勝手に、人類の生存の危機を、なんとなく感じざるをえません。

 

「無菌」という大義名分のもとに、

免疫力が奪われるどころか、

生きる術のひとつであったコミュニケーションまでも、形を変えて少しずつ奪われているような。

 

少し空恐ろしいことをつぶやいてしまいました。

しかしながら、今こうしている間にも、コロナ感染は拡大の一途をたどっていることも事実です。

 

新型コロナへの耐性が身につくのが先か、

あるいは、免疫が低下し、孤独に耐えきれなくなるのが先か。

 

もっとも、私は、いずれ人類は新型コロナ克服すると思っています。

しかし、その後のケアの方がよほど大切だとも思っています。

 

つまり、人間どうしによる相互のケアです。

コミュニケーションの遮断によって奪われたものは、経済などでは計り知れないほどの深刻なダメージをもたらすように思えて仕方ありません。

 

無菌状態であることに神経質になりすぎず、

 

安全な場所ではできるだけ、

 

「大丈夫だからね」と触れ合い、

 

マスクを取って表情を見せ、

 

大声で笑ったり、議論をしたり、涙を流したり、

 

感情的な摩擦を通わせることが、

 

長い目で見た「命の保全」になるのではないでしょうか。

 

 

人間らしさとは何なのか、この時期にとても考えさせられることですね。

 

一日も早いパンデミックの終息と、安心の回復を祈っています。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

◆◇◆ 今週の箴言(しんげん)◆◇◆
(ラ・ロシュフコーより)

 

幸運に圧しつぶされないためには、

不運に堪える以上に

大きな徳を必要とする。

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