2021/04/13

新社会人へ「反省はしないでよろしい」

こんにちは。

 

新社会人の姿を、都内でも見かけるようになりました。

いわゆるZ世代の皆さんに、今回もお伝えしたい内容です。

 

■反省ばかりしてきたオトナ

 

いつだったかのコラムで、こう書きました。

今の職場の上下間の課題は、「部活文化」の延長にあることが原因のひとつだ、と。

 

若者の考えがわからないことの怖さ。

その怖さを、「権力」というものでごまかしてしまうオトナ。

 

それはやはり、日本人が脈々と引き継いできた「反省の文化」でもあると思います。

 

何か失敗をやらかす。

「お前、わかってるのか!反省しろ!」

「はい。すみません。反省しています」

「よし。じゃあ、よろしい」

 

とにかく反省すれば、ことは収まる。

 

極端ですが、日本人のメンタリティーの大部分は、こういう曖昧さのなかで育まれてしまったように思います。

 

反省しているそぶりさえしておけば、怒っている相手は許してくれる。

そして、また同じ失敗を繰り返す。

 

■外資で見た衝撃の反省

 

忘れられない光景があります。

 

外資の企業での会議に陪席していました。

本国のディレクターに、現地(日本)の責任者が、数字の報告をする場面です。

 

その時点で、数字は、目標に遠く及ばない状況です。

私は内心、「これは荒れるな」とドキドキしていました。

 

ところが…

 

現地の責任者は、あろうことか、じつに朗々と、あるいは自慢げにすら思えるくらいのトーンで、

この状況を報告するではありませんか。

 

信じられないと思いました。

しかし、その内容を冷静に聞いていて、なるほどと思いました。

 

報告の内容は、大まかにいうと、

 

・計画されていたことは正当性があったが、想定外はこうだった

・そのときのベストはこうやって尽くした

・しかし、この部分が原因となって目標をくずしてしまった

・つまり次は、この部分を想定に入れて計画をするつもりである

 

という、まるでプレゼンです。

 

これはもはや、反省でありませんでした。

 

 

■反省とは、「なにもしない」ということ

 

反省好きの日本では、まずあり得ない光景だと思いますが、

私はこの場面に遭遇し、すがすがしい思いすらしました。

 

つまりこの外資企業では、起きたことを、反省でなく「分析」していたのです。

 

そのときに計画した自分は悪くない(いかにも外資ですが)。

大切なのは、起きたことを次に活かすために、分析して学んでいるか、ということです。

 

多くの上司部下の関係では、起きたことについて「人格」を責めることが、なぜか多いです。

これは、本当にやめてほしいことです。

 

起きたことについて、「現象」として分析することが、次につながる、本当の学びなのです。

 

つまり、「日本的反省」とは、
その場しのぎのスキルであって、
結局なにもしない、という意味です。

 

「自分が未熟でした」

「私が悪かったです」

「申し訳ございません」

 

謝れば済む。。。こうなると、せっかくの分析すべき現象は、置き去り。

後に残るのは、「人格否定された気まずさ」だけなのです。

 

 

■失敗を恐れる若者?それを作ったのは大人たち

 

肝心なのは、次に同じ失敗をしないために、何を学ぶのか、です。

 

若い人たちが社会に出て、すぐに自信を失ってしまうのは、

こうした反省文化による、「お前は俺たちより未熟なんだ」
という洗脳だと思っています。

そして、こうした反省の強制をやり続けるから、「失敗したくない」若者が増える。

当たり前のことでしょう。

 

「今の若者は失敗を恐れる」とよく聞きますが、そうさせたのは、私たちオトナなのです。

 

オトナこそ、反省すべきなのではないか、と。

いや、学ぶべきだと思うのです。

 

 

私は、新入社員と、50才のミドル社員が、親友のようになれる職場が理想だと思っています。

年下に対して「恐怖」を感じさせるのは、あまりに器が小さい。。。

 

オトナの私たちが、彼らをイキイキさせてこそ、持続可能な組織になると思いませんか?

 

 

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

◆◇◆ 今週の箴言(しんげん)◆◇◆
(ラ・ロシュフコーより)

 

あまり利口でない人たちは、

一般に自分のおよび得ない事柄については

なんでもけなす。

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