2020/04/22

なぜ東京は非常時に油断したのか

こんにちは!
リバース・フロウの清原です。

 

「密を避ける」というキーフレーズが一般認知され、これからはコミュニケーションのあり方そのものが変わりそうですね。

 

もしかするとアフターコロナの世界は、ホモサピエンス誕生から20万年の歴史の中で、初めて遭遇するような「コミュニケーション大転換時代」になるのではないでしょうか。

 

そんな中、非常事態宣言が継続中にも関わらず、感染者数で群を抜いている東京が、いよいよ油断し始めています。

 

駒沢公園や砧公園あたりで、「例年よりも多い」人出がこの週末に確認されたそうです。

外出自体はやむを得ないこともあります。

しかし中には、「密」になって宴会などをしている人たちが目立つとか。。。

 

 

…何のための緊急事態宣言。

…何のための緊急経済対策。

 

彼らに対して個人的に言いたいことはいくらでもありますが、

 

ここでは、私の専門分野である「行動変容」の観点から、そんな行動に走らせる理由と提言を簡潔に整理してみました。

 

 

まず、行動変容が続かない理由は、以下のいずれかです。

 

・行動変容によるメリットが得られない

・行動変容によってデメリットを得た

 

 

上記の彼らのように、ほぼ戦時下に公園でのんきに宴会している人たちの多くは、こう言うそうです。

 

 

「自粛に疲れた」

 

 

行動変容が続かない理由と照らし合わせると、

 

・外出自粛してたけど、特にそこで良いことが見つからなかった

(メリットが得らえない)

 

あるいは

 

・外出自粛してたけど、かえってストレスがたまった

(デメリットを得た)

 

のいずれかになると思います。

 

 

以上が、行動変容あるいは行動分析学だけの視点で見た理由です。

 

 

 

が、

ここにもう一つ、強烈な因子が発動しているがわかりますか?

 

それは、誰もが持っている「エゴ」というロックが、あっけなく解除されてしまったということです。

 

エゴとは「私(し)」である自分です。

 

その反対は、「公(おおやけ)」の自分。

自分の家族、友人を含む、社会という視点から、環境にとって良い行動をする感覚です。

 

 

わかりやすく言うと、彼らは「公」よりも「私」(エゴ)を優先させたことになります

 

理性、よりも、我欲を優先したのです。

 

 

残念です。

また、興味深いのは、そういう人たちほど、今必死で対策を打っている政府を批判したりします。

 

 

 

そしてここからは、私の私見による対策です。

 

「自粛してたけど、疲れた」

 

これは、我欲を押さえきれず

「私さえよければ、OK」という考えに至った、そして、その行動を選んだ、ということです。

 

 

「生命力」が弱い人たちに共通する言い分です。

 

 

今は非常時です。

メリットは言うまでもなく「自分と大切な人の命を守れている」ことです

これを理解するのに、努力など必要ありませんよね。

 

一方で、こんな状況を逆手にとって、この際だから楽しむ工夫をしている人たちも増えています。

 

上記の、「私」である人たちは、こうした工夫さえ放棄し、従来の生活へのノスタルジーを引きずったまま、また「あの頃」に戻りたいと願い、ただ座して待とうとする人たちです。

 

そういう意味で、「生命力が弱い」と私は言いました。

目の前の現実から目を逸らす、というお決まりの行動パターンしか取れないからです。

 

「あの頃」は、もう二度と戻りません。

 

 

私たちひとりひとりの市民レベルが、

 

国のお金を無駄にしないよう、そして

 

人に迷惑をかけないよう、

 

きちんと「公」の因子を発動させることが、大切ですね

 

これが、前回も申し上げた「徳を積む」ことになります。

 

 

今、人としての強さが試されています。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

どうぞご自愛ください。

 

 

◆◇◆ 今週の箴言(しんげん)◆◇◆
(ラ・ロシュフコーより)

 

われわれは

 

希望に従って約束し、

 

怖気に従って約束を果たす。

 

図1

2020/04/15

行動変容は結果、「運」を上げる

 

こんにちは!
リバース・フロウの清原です。

 

緊急事態宣言から一週間が経過しましたが、

このような中でも、生活インフラを支えてくださっている方々には心から感謝いたします。

 

その際に発刊した臨時コラムでは、「行動変容ステージモデル」について解説しました。

現在は、行動変容の「実行期」にあり、「維持期」つまり定着させるまでには、3つのしかけが必要です、と。

 

 

 

今回は、「行動変容」についてのメリットをお伝えしていきます。

 

 

運が良くなる。

 

最大のメリットをひと言で言えば、これです。

 

 

はい。たしかに、「運」と言いました。

 

運とは何でしょうか。

 

それは、

 

自分を良く評価してくれる人が増える、ということです。

 

 

では、行動変容がなぜ運を良くするのかについて説明します。

 

 

運が良い人の特徴は、その行動にわかりすく出ます。それは、

 

 

周りの人のために、良い行いをする。

 

ということ。

 

つまり、「徳を積む」ということです。

 

 

周りの人ために良い行いをすると、周りには自分を良く評価してくれる人ばかりになる。

 

考えてみれば当たり前のことですが、これが、

徳を積むことは、自分の運を良する、ということです。

 

 

そしてこの「徳を積む」行為。

 

これこそが、「行動変容」なのです。

 

 

行動変容は、良い行いを身につけることですよね。

 

これはそのまま「徳を積む」行為となります。

 

そうなると、運が良くなる。

 

シンプルなロジックですね。

 

 

この時期、私たちのほとんどが、不要不急の外出を自粛し、「3蜜」を避け、人との接触を8割減らす努力をしながら(難しいですが)、生活をしています。

 

こうした行動変容が求められています。

 

しかし、中には、こうしたときに自己中な行動に走る人がいます。

自分には関係ないとばかりに、気分に従って、迷惑も顧みずにわがままな行動に走る。

 

こういう人たちに共通しているのが、「徳が低い」ということです。

良いおこないどころか、自己中なおこないです。

周りを良くする行為どころか、周りにとって迷惑な行為です。

 

他にも、この時期でなくても、いませんか?

・職場で終始不機嫌な顔をして、周りのモチベーションを下げている上司

・チームワークがなく、いつも周りに気を遣わせている同僚や部下

など。

 

こういった人たちは、その徳の低さゆえ、みずから運を手放しているわけです

 

皆様の周りに、もしも「運がない」人がいるとしたら、それはキチンとした理由があってのことなのですね。

 

 

 

私たちは今、行動変容という「積陰徳」が求められていると思ったらいかがでしょうか?

 

行動変容は孤独です。

 

人知れず、コツコツをやること。これはまさに「積陰徳」なのです。

 

皆さま、この時期だからこそ、周りにとって良いおこないをし、運を高める行動をしましょう。

 

その行為はメリットとなっては、必ず自分に戻ってきます。

 

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

◆◇◆ 今週の箴言(しんげん)◆◇◆
(ラ・ロシュフコーより)

 

真の苦行とは、まったく人に知られることのない苦行である。

 

そうでないものは、虚栄心によって楽になる。

 

 

 

※図は「行動変容ステージモデル」

行動変容ステージモデル

2020/04/07

#臨時発刊【行動変容】を維持するには

こんばんは。

リバース・フロウの清原です。

 

緊急臨時発刊です。

 

本日、政府より緊急事態宣言が一部の都県に発出されました。

 

安倍首相が「ひとりひとりの行動変容が必要だと」と口にされていました。

今回は、行動変容の専門家として、簡潔にこの意味とコツについて解説をさせていただきます。

 

紹介するのは、【行動変容ステージモデル】という考え方です。

 

行動変容ステージモデル

 

米国心理学者ジェイムス・プロチャスカによる『ステージ変容理論』の一説として、当社サービスの根幹をなす理論として採用しています。

 

このステージモデルは、人が行動を変え、さらに維持するためには、5つのステージを通るとされています。

 

身近な、「ダイエット」を例に挙げながら、今回のコロナ拡大と対策とつなげて、各ステージを追ってゆきましょう。

 

 

ステージ1)「無関心期」

 

「最近、太ったんじゃない?」と、彼/彼女に言われても、「え?気のせいでしょう?」と、まったく意に介さない状態。

ここはハッキリ言って、他人が何を言おうが、行動を変えることはあり得ません。

なぜなら、本人が「その必要を感じていない」から。
無関心な人に「変われ」と言ってもまったく効果は望めません。

 

コロナが中国で発症し、日本にも保菌者がやってきていても、「いやいや。私には関係ないから」「私は感染はしないから」と、まったくの他人事の状態がそうでした。

 

 

ステージ2)「関心期」

 

3カ月ぶりに体重計に乗ったときに、「おや?」」とショックを受ける。

あるいは、靴紐を結ぶときに、息苦しくなって「ヤバいかも」とショックを受ける状態です。

ここに来ていよいよ、息をゼイゼイさせながら、「自分はデブかも」「このままいくと、フラれるかも」と危機感を抱くステージです。

 

コロナ感染者が日に日に増え、著名な人たちまでも「感染しました」とか、亡くなったニュースなどを聞いて、ショックを受けるステージです。

日本で言えば、これは、やっと先週のことですね。

 

 

ステージ3)「準備期」

 

いよいよダイエットをする決心をします。

そして、周りにダイエットで成功した人を探したり、ダイエットに関する情報を集め出すステージです。

 

1日のコロナ感染者が東京で100人を超え、さすがに自分たちが爆発的感染に加担しているかもしれないことに気づき、小池知事や専門家からの情報を受け取り、精査している状態。

そして、安倍首相から「緊急事態宣言」を聞いて、やるべきことを理解する。

これは、まさにこの2~3日前から、さっきまでのことでしたね。

 

 

ステージ4)「実行期」

 

ダイエット開始です。

アプリを使ってワークアウトをする。食事制限をする。体重計に毎日乗る。

など、実際に行動に移したステージです。

 

いよいよ私たちは、コロナの爆発的感染を防ぐため、今ここにいます。

各都県からの指針をきっちりと実行する。

それだけです。

 

 

ステージ5)「維持期」

 

もっとも難しいステージです。

最初はモチベーションも高くワークアウトや食事制限をしているが、1週間経っても痩せない。

気持ちが折れそうになるステージとも言えます。

しかし、あるところを境に、一気に減量が進むのがダイエットです。

 

コロナの爆発的感染を防ぐため、安倍首相が「国民の協力をお願いします」と語ったのは、まさにこの「行動変容維持」が最も難しい、という裏返しでもあるかと思います。

しかし、このステージを淡々と、粛々と続けることが、必ず成果を生むことが、多くの研究でも証明されています。

 

 

行動変容の維持を継続するためのしかけ

 

ここからは当社のプリンシプルとなりますが、

行動変容を維持するためには、3つのしかけが必要です。

 

1)小さな成功体験

ほんの小さなものでも良いのです。

「やってみたら、うまくいった」という成功経験がぜったいに必要です。

「3日続けて体重計に乗った。自分はよくやってる。明日、もう一日体重計に乗ろう」くらいからでも良いです。

 

2)褒めやフィードバック

ひとりでやる行動変容は、孤独でつらい。だから、継続が難しいのです。

つまり、ダイエット中に、一緒にジョギングしてくれる人を探すということ。

ダイエットに取り組んでいる自分を褒めてくれたり、修正のアドバイスをしてくれたりする人を傍に置く、ということです。

 

3)行動を阻害する要因の排除

食卓の上、冷蔵庫から、いっさいの甘いもの排除するということです。

気持ちが途切れそうになる要因を、視界から消しましょう。

また、スイーツやビュッフェに誘ってくる友人とも、一時的に連絡をブロックするぐらいのことも必要です。

 

 

いかがでしょうか?

 

行動変容という言葉がにわかに日本中に行き渡っていますが、こうして見るとたいへん理にかなっていて、今こそ大切なコンセプトだと気づいていただけたのではないでしょうか。

 

 

今こそ、3つのしかけをすぐに用意して、行動変容に取り掛かりましょう。

 

きっと近い将来、「効果があったね」と胸をなでおろしているでしょう。

 

がんばりましょう。

 

 

行動変容についてもっと詳しく知りたい方は、当社の専門窓口にまでお問い合わせください。

service@re-flow.co.jp

 

 

2020/03/25

叱り下手のリーダーへ「STAR・ARフィードバック」<実践スキル編Ⅱ>

こんにちは。

 

今週の実践コーチングスキルは「STAR・ARフィードバック」です。

 

先週解説した「STAR」フィードバックに、「AR」が追加されています。

 

何が違うのか?

 

「STAR」は、褒めたいときに使えるフィードバック。

※詳しくは先週のコラムを↓

褒め下手のリーダーへ「STARフィードバック」<実践スキル編>

それにに対して、

 

STAR・AR」は、叱りたいとき、改善を促したいときに使えるフィードバックです。

 

うまく叱れない。。。

叱るときは感情任せになってしまう。。。

改善を促したとしても、まったく響いていない。。。

 

こうした悩みを抱えるリーダーは多いですよね。

 

そんなときは、こういう手順で「フィードバック」をしてみてください。

 

 

<改善を促したいときのフィードバック手順>

 

「S」situation(状況)

「T」task(やるべきこと責務)

「A」action(とった行動)

「R」result(結果)

 

ここまでは前回と同じ、さらに

 

「A」altanative action(改善策)

「R」altanative result(想定される結果)

 

ここまでです。

頭文字をとって、「STAR・ARフィードバック」です。

 

相手に改善を促さなくてはいけないとき、例えばこんなフィードバックをやってみてください。

 

「あなたはメンバーのSさんにシステムの運用法を教えていたとき(S/T)、

 

『まだそんなことも覚えてないの』と言ったね(A)。

 

Sさんはそれから、あなたに質問することをやめてしまったね(R)。

 

もっと良いやり方は、そもそもこのシステムが頻繁にアップデートされていて、覚えることがただでさえ多いと、あなたが認識することだよ(A)。

 

その認識に立ったうえで彼の状況を理解すれば、もっと彼の自尊心を守ることができ、スムーズに覚えてもらうことができるだろう(R)」

 

といった順に、

 

・まず事実を伝え(STAR)

・改善と想定を促す(AR)

 

この2つを柱に、伝えます。

 

 

「ダメだな!」「何度言ったらわかるんだ!」など、

改善を促すことに、激しい感情、激しい言葉は必要ありません。

 

これは「叱る」のではなく、「怒る」のです。

怒ると、相手は、「怒られた」ことしか記憶に残りません

「怖かった」という感情だけが、鮮明に残るのです。

いったい次にどうしたら良いのか、具体的な行動が描けないまま、ただ「あの人は怖い」と思うように、非生産的な関係性に陥ってしまいます。

 

 

そして、これは何よりも大切なので、覚えておいていただきたいことです。

 

フィードバックの受け手にとって、フィードバックはそもそも「心地の悪い」ものだ、ということです。

 

自分にとって「耳の痛い話」を聞かなければいけない状況になること自体、心持ちは良いはずないのです。

 

 

フィードバックはつまり、互いの信頼関係がないと成立しない、ということです。

 

 

もしも嫌いな上司、信頼できない上司、モラルのない上司にフィードバックされたら、いかがでしょうか?

 

わかりやすく言えば、ムカついて終わり、ですね。

 

「褒めたいときのフィードバック」よりも、「改善を促すフィードバック」は、特に、それをする側にとって覚悟のいることだ、ということを肝に銘じましょう。

 

 

ということで、先週より続いたフィードバックシリーズですが、

 

・褒めるときは「STAR」

・改善を求めるときは「STAR・AR」

 

以上を活用してみましょう。

 

感情任せの褒めや叱りよりも、効果は必ずあります。
※参考文献
https://www.ddiworld.com/products/interaction-management/star-feedback

 

 

◆◇◆ 今週の箴言(しんげん)◆◇◆
(ラ・ロシュフコーより)

 

愛する人に、本当のことを言われるよりは、

 

欺かれている方が、まだしも幸せなときもある

 

01

2020/03/19

褒め下手のリーダーへ「STARフィードバック」<実践スキル編>

今週ご紹介する<実践コーチングスキル>は「STARフィードバック」です。

 

うまく褒められない。
褒めても喜んでない。。。

うまく叱れない。
叱るときは感情任せ。。。

 

多くのリーダーに多い悩みですね。

そんなときは、こういう手順で「フィードバック」をしてみてください。

 

<褒めたいときのフィードバック手順>

 

「S」situation(状況)
「T」task(やるべきこと責務)
「A」action(とった行動)
「R」result(結果)

 

頭文字をとって「STARフィードバック」と呼ばれています。

特に褒めたいとき(ポジティブなフィードバックを送るとき)、シンプルに効果があります。

 

例えば、こんな褒め方です。

 

「あなたは、

先ほどのお客様からのクレームに対応したとき(「S」)

当部署のリーダーとして、担当のお客様でないにもかかわらず(「T」)

感情的な相手に対しても、まずは心のこもったお詫びをしていたね(「A」)

そのおかげで、お客様はすぐに冷静さを取り戻し、問い合わせ先が違っていたことを逆にお詫びし、御礼まで言っていたね

その行為は、皆にとって見本になるよ(「R」)」

 

といった順に、事実を追います。

 

よく言ってしまう「すごいね」とか「えらいね」だけだとは、ほとんどの場合、本人の記憶には残りません。。。

曖昧すぎるのです。

 

本人は一瞬気分が良くなるだけで、行為自体を次に活かすことができないからです。

大事なのは、みずからの行為が、どのような結果をもたらしたのかを、本人に「追体験」させることです。

それによって本人は、「自分の行為が好結果をもたらした」というストーリーをひとつ、手に入れられるのです。

 

それは、「行動強化」とも呼ばれ、その行動を自分のものとして今後、活用することが可能になります。

褒めるときは「STARフィードバック」。
ぜひ実践してください。

次の機会には、さらに上級編。


「叱る」ときに使える「STAR・ARフィードバック」をご紹介します。

2017/10/18

「リアクション」が人生をつくる

こんにちは。

リバース・フロウの清原です。

 

10月10日から11日まで、全国の凄腕経営者

ばかり32名が密かに集う、オトナの合宿に、

セミナー講師として呼んでいただきました。

 

シークレットな色合いが強いため、SNSなど

でシェアされることもないだけに、そこに集う

皆さま、本当に最初からオープンマインドで、

お互いを尊重し合う「徳の高さ」をお持ちでし

た。

 

 

そんな皆さまに向けて、私はと言えば、この

メルマガでメインテーマとしている、

 

「経営者の”非情力”」

 

について、初めてメルマガ以外で、体系立て

たお話をさせていただきました。

 

 

世間によくある、お手軽な自己啓発や、すぐ

に稼げますセミナーとは、まったく毛色が違

い、ここには、

 

地に足のついた、「リアル」の現場で成功

している経営者のみが集まっていました。

 

私のお伝えする、「非情力による本質経営」

が果たして、受け入れていただけるかどうか、

などという心配は、いっさい不要でした。

 

 

「世間によくある、やさしい、ふわっとした

内容ではない。

むしろその真逆だったが、じつに現実的で

実践的な内容でした」

 

 

「聞いたことのないテーマだったけど、

これこそ、本質だと思った。

心にグサッときた。すぐに実践したい」

 

 

ベテラン、凄腕経営者の皆さまからのこうし

たお声は、とても光栄で、心強いものでした。

 

 

セミナー講師として呼ばれたばかりでなく、

夕食懇親会、そして宿泊までお世話になり、

刺激と感謝の2日間でした。

 

 

懇親会が終わり、ホテルのバーで、ある社長

が口にされた言葉が印象的でした。

 

「清原さんがおっしゃるように、社長って

社員から悪口を言われながら、彼らにお金を

払う人なんですよね(笑)

 

銀行と戦い、

税務署と戦い、

株主と戦い

競合他社と戦い、

そして社員とも戦い…

 

最近は、労基署とも戦わないといけなくな

った。

労基署は、社長だけは守ってくれないです

からね。

社員が投げ出した仕事を、社長がいくら

肩代わりしても、問題にしないですから。

 

結局、社長はみずからが守らないといけな

い、ってことですよね」

 

これが、今の経営者の現実です。

 

 

私は、経営者の皆さまをもっと自由に、

もっとしなやかに、もっと軽やかにしたい。

あらためて、そんな思いで、この仕事をし

ているんだな、と心に刻んだ瞬間でした。

 

 

 

そんな講演の中で、じつは私がまだ触れて

いなかったテーマがあります。

 

今日はそのテーマについて、皆さまに共有

させていただきます。

 

 

それは、

 

リアクションが、人生をつくる」という

 

原理原則についてです。

 

 

・特定の社員や部下の、ある行動が、とても

私を腹立たしくさせる。

いけないとは思いつつも、つい怒鳴ってし

まう。口を出してしまう。

 

 

・上司の、ある行動が、とても私を恐れさせ

る。

それをされると、怖くて何も言えなくなる。

 

 

・社長がいつも私に取る、特定の言動に、

いつもイライラする。

それを感じると、口を聞きたくなくなる。

 

 

 

といった具合に、社長であっても社員であって

も、誰だって特定の、腹が立つポイント、逃げ

出してしまうポイント、でしゃばってしまうポ

イント、などを持っています。

 

 

これらすべては、いわゆる誰もがしてしまう、

「反射」的な行動と言われます。

 

 

つまりは、化学反応です。

 

 

まず「刺激」があり、

 

それに対して、

 

「反射」をする。

 

 

このこと自体は、物質から成り立つこの世界

で、あらゆる瞬間に、大なり小なり、私たち

の身の回りで起こっている、普通のことです。

 

こうして、このメルマガを書いている間も、

PCのキーを叩けば、文字が表示されたり、

 

眠気を感じれば(つまり脳ミソが酸欠になれ

ば)、あくびが出たり、するように。

 

 

すべては、刺激があれば、必ずそれにともなう

反応があります。

 

 

つまり、「作用」と「反作用」というものです

ね。

 

 

そうしてこれは、私たちが無意識におこなっ

ている、「人間関係」においても、多々見ら

れます。

 

 

そして、この人間関係における「反射的行動」

を、私は、

 

リアクション

 

と呼んでいます。

 

 

好きか嫌いかは別にして、いまだにCMでは、

あの「熱湯風呂」なるものが、人々の笑いを

誘います。

 

いわゆる、「リアクション芸人」と言われて

いる人たちが、世の中に存在します。

 

彼らが、なんでこんな奇妙なポジションを確立

できたのか?

 

それは、シンプルな理由です。

 

彼らの起こすリアクションが、いつも私たち

の予想を裏切るからです。

 

 

例えば、頭を叩かれれば、私も含めて、一般

的な反応としては、

 

「痛い!」と叫ぶ。

叩かれたところを手で押さえる。

相手に向かって怒りを露わにする。

あるいは、相手にやり返す。

 

ぐらいのことを、反射的に行います。

 

 

が、この「リアクション芸」というのを確立

した彼ら芸人は、違います。

 

頭を叩かれれば

「冷たい」と言う。

 

大量のワサビ入りのお寿司を食べて、

「おかわり」と言う。

 

こうした反射的行動は、通常、私たちの

予想を裏切ります。

 

そして、見ている私たちに色んな感情を

抱かせるわけです。

 

 

それはつまり、次のようなことを引き起こす

のです。

 

 

・人からの自分への関心をひきつける

 

・予定調和を崩して、創造的な空気を生む

 

 

といった現象です。

 

 

 

 

ここで、リアクションについての考察を深め

ていこうと思います。

 

 

我々が何気なく目にしている、いやむしろ、

あきあきしているかもしれない、

この手のリアクション芸などから…

 

 

深く学ぶことがあるはずなのです。

 

 

それは、これまでは「化学反応」として、

固く信じられてきた

 

刺激を与えれば、決まった反射が生まれる

 

(作用と反作用)

 

といった通説。

 

 

つまり、

 

「刺激」(作用)と「反射」(反作用)は

 

瞬時に起きるものであり、2つの間に何かが

 

挟まる余地はない。

 

といった通説。

 

 

これじつは、

私たち人間において言えば、通説ではない、

ということになります。

 

なぜか?

 

私たちは、リアクション芸人を見れば、それが

あっさりとわかるはずです。

 

彼らの、通常の予想を裏切るリアクションは、

つまり、

 

 

私たち人間は、

 

「刺激」のあと、少なくともほんのわずかな

 

間、「反射」の仕方を選ぶ余地を持っている。

 

 

ということが、なんと証明されているわけ

なのです。

 

 

言い切ってしまえば、

 

我々人間は、リアクションをコントロール

できるのです。

 

 

これは、なんという素晴らしいことなのでし

ょう。

 

 

実はこの、刺激と反射。

 

「人間は、反射を選ぶ余地を持つ」、というの

 

は、そう新しい発見ではないのです。

 

 

 

「刺激と反応との間には間隔がある。

 

その間隔に、反応を選ぶ私たちの自由と力がある。

 

私たちの反応の中には、成長と幸せがある」

 

 

これは、20世紀を生きた、オーストリアの精神科

医である、ヴィクトール・フランクルの言葉です。

 

 

そうです。

 

私たちは、リアクションを選ぶことができる

のです。

 

 

それは、いかに素晴らしいことか、例えばの

話…

 

例)

社長が会議で怒鳴り散らし、そのたびに

いつも自分は「反射的に」社長に反論を

する。

 

そうすると、そこからいつも決まって、

場が荒れる。

 

結果、まったく生産的な議論ができないまま

会議はタイムアウト。

 

妙なシコリだけが残り、職場にゆううつな

空気がじゅうまんする。

 

 

 

 

こうした反射、つまり、

「社長の強い口調に対して反射的に反論

してしまう」

という、リアクションが、変えられないと

思っている人がいたとしましょう。

 

 

では、この人がもし、「別のリアクション」

を選び、実際に実践することができるとした

ら??

 

 

こんな具合になることも、イメージできませんか?

 

 

その後)

 

やはり、今日も社長が会議で荒れ出した。

個人に対して攻撃し、いよいよまた自分が

責められる番になった。

 

そして、またいつも通り、社長はそのままの

荒れた口調で私を責める。

 

ここで、前々から考えていた、

「いつもとは違うリアクション」を取ること

にした。

 

反論をすることをやめ、こう言ってみる。

 

 

「社長のおっしゃる通りです。

そこにはさすがに気づきませんでした。

 

指摘していただき、ありがとうございます」

 

 

 

…さて。

 

 

その後、この会議の場は、どんな空気になるで

しょうか。

 

 

例えば、こんなことも考えられませんか?

 

 

例のつづき)

 

一瞬…

社長も含め、参加していたメンバーの空気が

ピタッととまる。

 

「おや?」と、全員が思っている様子。

 

いつもはここから、「またこれか」という

調子で、場が荒れ始める。

皆、やはりそう予想していた。

 

でも、今日は違う。

 

社長の反応はどうか。

まるで拍子抜けしたような、肩透かしを

食らったような…

この勢いをどこに持っていったら良いか

わからない様子。

 

そして、「うん…以降は…頼むよ」。

ようやく、絞り出した言葉がこれ。

 

会議の場はどうか。

社長の拍子抜けを受け取って、その場は

それ以上の、気まずい雰囲気にはならない。

 

まるでいつもと違うリズムが出てくる。

 

会議はそこで中断することはなく、その後

妙におとなしくなった社長を前に、メンバー

が小刻みに発言を続けていく。

 

今回は、じつに生産的な会議になった。

 

 

 

いかがでしょうか?

 

もちろん、こんなにうまくいくはずはなく

ても、

 

リアクションをコントロールできることが

いかに幸せか。

 

 

については、おわかりいただけたのではない

でしょうか。

 

 

私はこれを勝手に名付けて

 

「リアクションコントロール」と呼んでいます。

 

 

 

・つい、声を荒げてしまう

 

・つい、口をはさんでしまう

 

・つい、逃げ出してしまう

 

 

などなど。

 

いつも、特定の場面で自分が取っている

リアクションは、何ですか?

 

 

リアクションは、コントロールできるのです。

 

 

いつも、つい出てしまうリアクションを思い出

してみてください。

 

もしも…

 

 

もしも、次に同じような場面で、まったく

 

異なるリアクションができるとすれば、

 

どんなリアクションを取ることが、その場を

 

生産的にするでしょうか?

 

 

誰も傷つかず、誰もが前進できるでしょうか?

 

 

イメージできますか?

 

いえ、できますか?ではないですね。

 

 

社長なら、それくらいしましょう!

 

 

それは、社内のつまらない予定調和をぶっ壊す

 

くらいのインパクトがあるのです。

 

 

 

その場を生産的なもの、創造的なものにしたい

のなら、

 

一刻も早く、

 

その、まったく効果のあがらなかった

 

いつも通りのリアクションをやめて、

 

別のリアクションを取ってみるのです。

 

 

 

良いですか?

 

怒っても怒っても、変わらなかったのです

よね?

 

いつまで同じ方法にしがみついているので

しょうか?

 

クリエイティブな社長だったら、すぐに

次の手が想像できるはずです。

 

 

・だまる?

 

・笑う?

 

・その場から立ち去る?

 

 

なんだって良いです・

 

今よりマシなリアクションをコントロール

しましょう。

 

 

自分も職場もハッピーにする、シンプルで

ユーモアある方法。

 

それが、

 

 

リアクションコントロール

 

 

です。

 

 

私のクライアントである、優秀な経営者の

皆様にも、口酸っぱくお伝えし、そして

トレーニングを一緒にしているのが、これ

です。

 

 

部下に、ああしろ、こうしろ、というのも

良いのですが、

 

部下の言動に、反射的に怒る自分のリアクシ

ョンに「バリエーション」を増やすこと。

 

これが、リアクションコントロールの真髄

です。

 

 

この修業をともにしていくための取り組みを

始めませんか?

 

 

 

 

 

社長の職場が創造的で、生産的な職場となる

よう、心を込めて、このメルマガをお送りします。

 

 

 

<まとめ>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

・刺激に対して、反射はコントロールできる

 

 

・リアクションは、予定調和を崩し、その場を

生産的にする戦略である。

 

・決め手は、リアクションのバリエーション

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

~人生とビジネスをフローにするために★☆

 

 

◆◇◆ 今週の箴言(しんげん)◆◇◆
(ラ・ロシュフコーより)

 

自分の内に安らぎを見いだせないものが、

 

それを外に求めても無駄である。

 

 

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