明治ホールディングス株式会社様

人が育つ土壌をつくる「リーダー社員によるコーチング実践」
~“超・実践型”プログラムで変わる上司と部下のラストワンマイル~

■■■ 明治ホールディングスについて:

明治ホールディングス株式会社は、食品事業を営む株式会社 明治と、医薬品事業を営むMeiji Seika ファルマ株式会社・KMバイオロジクス株式会社を傘下に持つ純粋持株会社。乳製品、菓子、栄養食品、医薬品など幅広い分野の製品を通じて、赤ちゃんからお年寄りまで、あらゆる人々の健やかな生活を支える健康価値の創出に取り組んでいる。

本内容は、2025年6月~8月に株式会社明治のグループDX推進部として、当社プログラムを導入した経緯について取材した内容です。

Q1.プログラム導入の背景と経緯
「組織に良い土壌をつくる。その為にコーチングは有効なスキル」

■ 当社プログラム導入の背景を教えていただけますか?

私は組織のリーダーにとって最も大切なことは、組織や人が育つ“土壌づくり”だと思っています。たとえ、どんなに優秀な人財やシステムがそこにあったとしても、組織の土壌が整っていなければ、人やシステムが適切に力を発揮できません。私の部門では、全社に先駆け2019年から1on1(ミーティング)に取り組んでいますが、目的はそうした土壌づくりにあります。幸いそのおかげで、上司と部下の関係性の構築や社内エンゲージメント調査の結果も向上しています。

ただ私は、「エンゲージメントが高いから良かった」と、そこで満足してしまわないように気を付けています。土壌づくりにゴールはありません。途切れさせることなく、常にみんなが成長する取り組みを考え実施していくことが大切だと考えています。まさに「土を耕す」ように、絶え間なく取り組みを継続することが肝要なのです。

現在、当部門には約100名、そのうち管理職が15名ほど在籍しています。管理職を中心にこれまで取り組んできたコーチングや1on1の実践を、その部下である約25名のリーダークラスの社員にも行って、管理職と一緒に土壌づくりをしていきたいと思いました。

以前、私みずから、リバース・フロウの清原さんにコーチングをしてもらった経験があります。そのときの経験から、今回の取り組みにはぜひ清原さんにお願いしたい、と声をかけました。私も57歳になり、会社にいられる期間も限られてきました。最近、自分自身のキャリアを振り返ることがよくあり、これまでに得た経験や知識などを、次の世代に継承していきたいと思っています。その中でコーチングは管理職に絶対に身に付けてほしいスキルの1つです。したがって今回、次世代を担うリーダーにも、メンバーを育成するためのスタンスやスキルを、コーチングを通して学んでほしいと思いました。

話は変わりますが、私の長男が2025年に新卒で就職をしたのもあり、最近ときどき思うのが、もしも、大切に育ててきた子どもが入社した会社で、たまたま配属になった組織や上司に育成スキルがないために、本人の努力の甲斐もなく成長が止まってしまったり、場合によってはパワハラにあって、人生が台無しになってしまう…。それは本当に不幸なことで、あってはならない事です。私の部門では、そんな組織や上司にしたくないと思っています。

Q2. 実際にプログラムを実施して、得た手応え
「リーダーの聴く姿勢が変われば、組織は確実に変わり始める」

■ 一連のプログラムを通して、どんな変化を感じられましたか?

対象となったリーダーたちはこれまで、リーダーシップやマネジメントに関するさまざまな研修を受けてきました。ですから、コーチングについて学ぶのもこれが初めてではありませんでした。基礎の部分はすでに理解ができている、という状態ですね。

それに合わせ、今回提供いただいたプログラムは、「上級者向け」でした。毎回、リアルなケーススタディとともに、“実践に次ぐ実践”という、私の要望に沿った内容に設計してもらうことができました。
その中で、私が感じた大きな変化は、受講者たちの部下に対する“聴く姿勢”が変わったことです。部下の話に真摯に耳を傾けるようになったり、沈黙を恐れず部下の言葉を待てるようになったりと、受講者の対話姿勢が明らかに変わっていったんです。

実際のプログラムでは、多くのケーススタディやロールプレイを通して、自分が上司役、部下役、オブザーバー役をそれぞれ何回も体験できました。それぞれの役からの目線を通して、聴き方、質問の仕方、フィードバックのコツが身につきました。『人の振り見て我が振り直せ』とは言いますが、他者にフィードバックする、あるいはフィードバックをもらうことで、自分自身の学びが深まったという面もあるようです。

現在、当部門では多くのメンバーがリモートワークで仕事をしています。そうした状況であっても、上司と部下の関係性の構築に、このプログラムが貢献してくれていると思っています。目的である組織の“土壌づくり”につながる確かな手応えを感じています。

Q3. リバース・フロウ社のサービスの特徴とは?
「ニーズに合わせたカスタマイズ力と受講者目線、これこそ真の伴走力です」

■ 当社のサービスについて、どういった特徴を感じましたか?

ひとことで言うと“伴走力”だと思います。

多くのクライアントから評価されているかと思いますが、最も印象的なのは、顧客の課題やニーズに合わせて“カスタマイズ”してくれる点ですね。ベースのプログラムは持っていながらも、こちらの課題や要望に合わせて柔軟に調整してくれます。例えば、コーチングのケーススタディやロールプレイでも、私たちの課題に合わせて、“年上の部下のキャリア相談”とか、“キャリアを描きづらい若手メンバーへの支援”といった具体的なケースを作り込んでくれたのですが、これらが非常に身近でリアルに感じました。受講者たちも腹落ちしており、実際に役立っています。

研修当日も、その場の雰囲気や流れに応じて臨機応変に進行をアレンジしてくれますし、何より清原さんに“受講者目線”があることも大きな特徴ですね。目線が高すぎず、かといって低くもなく、受講者からすると「自分たちの悩みをよく理解してくれている伴走者」という親しみやすさを感じたと思います。これまでリバース・フロウからは色々な研修を提供いただきましたが、この「上級者向けコーチング研修」は特に受講者の満足度が高かったです。実際にアンケートを見ても、他社の研修だと比較的多い“どちらでもない”という回答がなく、ほとんどの受講者が“満足”以上と評価してしました。

Q4. このプログラムはどのような企業・人にお勧めできますか?
「社員が育つ土壌は、関係性づくり。それに真摯に向き合う組織ならぴったり」

■ どのようなニーズにこのプログラムが合うと思いますか?

『マネジャー・アズ・コーチ』と言われますが、組織のパフォーマンスを向上させるには、管理職やリーダークラスの社員がチームをコーチングし育てることが、何より欠かせません。リバース・フロウの提供するコーチングプログラムは、そんな考え方を実践に移したい組織にフィットしていると思います。

また、この「上級者向けコーチングプログラム」に限って言うと、すでに基本的な部下育成やコミュニケーション、またはコーチングを学び、さらにそこから1つレベルアップを目指したい、という組織向きですね。実践を積むにはぴったりです。反対に、まだ基本的な人材スキル研修をおこなっていない企業なら、リバース・フロウの基礎研修から行っていく流れが効果的だと思います。

そして何より大切なのは、こうした教育を“単発で終わらせない”ということです。どれだけ良い内容の教育を提供しても、時間が経てばほとんどの人は“基本の型”を忘れて自己流になってしまいます。自己流も悪くないのですが、“基本の型”があっての自己流です。たとえ1年に1度でも、基本に立ち返る必要があります。組織の土壌づくりには、とにかく継続して教育に取り組むことがポイントですね。

最後になりますが、AIには代替できない“上司と部下のラストワンマイルの関係づくり”。これこそが組織を強くする土壌になる。だから私は、これからもコーチングを軸に地道に、土を耕し続けていきたいと思っています。

明治ホールディングス株式会社 
グループDX推進部 部長 
水口 貴英様