Q.コーチ養成スクールを受講しようと思ったきっかけは何でしょうか?
A.当グループは会計・税務、給与・社会保険業務を行なっていますが、もっとお客様に寄り添ったサービスをしていきたいと思っていた折、清原氏がよく言われている言葉であり、また自身も大切にしていた『クライアントファースト』に、あらためて向き合いたいと思いました。例えば、当社も提供する『未来会計』※1というサービスには、「コーチング」がぴったりであると思っていました。コーチングでは、「答えは自身の中にある」と言われます。『未来会計』を行う上では、まさに「お客様の中に」答えがあり、それを発見していくための「問いかけ」や「傾聴」が大切だと思いました。この技術を、自分だけでなく社員にも習得してもらえたら良いな、と思ったのがきっかけでした。実際に受講をしてみると、コーチング技術は、未来会計だけではなく、士業全般において大切だと、強く感じましたね。そこで、私自身が数年前、清原氏からコーチングを受けていたときのことを思い出したのです。けっして上から目線でなく、考えるべき視点やヒントをいくつももらえて深く思考し、実行し、変化を感じる。その技法に強く興味を引かれ、お客様とも同じような時間を持つことが必要なのでは、と感じたのもきっかけでした。これまで、自己流ではありますが、お客様に対してコーチング要素を踏まえて向き合っていると、お客様自身に納得感が生まれるのを感じていました。士業は一般的に、「先生が答えを出してくれる」と思われています。課題に対して専門的な立場からアドバイスをすることももちろん士業の仕事ですが、例えばお客様が「未来を見たい」と言われたとき、過去の症例をもとにしたアドバイスだけでは、難しいと感じます。そんなとき、コーチングを踏まえながらお話を進めていくと、お客様自身が行きたい方向を認識してくださいます。自分で出した答え(ゴール)なので、納得してお話が進められ、「うまくいっているな」と双方が感じることができるのです。