こんにちは。
先週と今週は、「利き酒師」のお仕事を少ししています。
六本木ヒルズアリーナで4年ぶり開催中の、「CRAFT SAKE WEEK 2023」にて、全国選りすぐりの蔵元の日本酒をサーブしています。
お時間のある方は、ぜひお立ち寄りください。
ちなみに私の出勤日は28日、29日の16時以降です。
※詳しくは↓
CSW2023 | CRAFT SAKE WEEK
『CRAFT SAKE WEEK 2023』 利き酒師のお仕事
こうした活動をはじめ、最近では「web3.0」の世界でのチーム活動にも、少しずつ加わっています。
■DAOってなに?
そのなかで、よく耳にする言葉が、この「DAO」です。
「ダオ」とそのまま呼んでいますが、これをご存じですか?
分散型自律組織
Decentralized Autonomous Organization: DAO
近年生まれた、従来の中央集権的な組織構造とは異なる、新しい組織形態です。
ブロックチェーン技術を基盤にして構築されており、これは知れば知るほど、
「現代のビジネスに革新的な変化をもたらすかもしれない」という思いが強くなる一方なのです。
今週のコラムでは、DAOの特徴である
1.分散型ガバナンス
2.スマートコントラクト
3.グローバル性
といったものが、どのように現代のビジネスに役立つのかを、解説してみたいと思います。
その1「分散型ガバナンスがもたらす多様性と透明性」
従来の組織のカタチは、意思決定が経営層や役員によって行われることが一般的です。
しかしDAOでは、参加者全員が組織の意思決定に関与し、投票を通じて意見を反映させることができます。
この分散型ガバナンスは、組織の決定に多様な意見を取り入れることができ、新たなアイデアやイノベーションが生まれやすくなると言われています。
また、こうした「分散型ガバナンス」だと、組織の運営はブロックチェーン上で透明に記録されます。
これによって、組織の運営に関する情報が公開され、参加者だけでなく第三者にもチェックされることになるため、必然的に透明性が向上する、ということにます。
結果、組織に対する信頼性も高まる、というわけです。
よく悪い例で取り上げられる、不透明かつ意図がぜんぜんわからない一部経営陣だけの「やらせることに意味がある」的な意思決定とは、正反対のありようですね。
その2「スマートコントラクトによる効率化と信頼性の向上」
スマートコントラクトとは、事前に定められた条件が満たされたときに自動的に実行されるプログラムのことです。
DAOでは、このスマートコントラクトが運営の中心となり、中央集権的な管理者や人間の介入が不要になる、とのこと。
…聞くと、ちょっと怖いですね。
経営と現場の間。つまり、意思決定と実行の間にいて、不合理な自論を展開し、色々とあいまいにしてまうようなミドルマネージャーがいたとします。
そういう人は、この世界では要らなくなる、というか、
邪魔であることが明々白々となってしまう、ということです。
つまり、このしくみを用いることで、従来の組織よりも効率的な運営が可能になる、と言われています。
契約の履行や資金の移動が自動化されるため、手間やコストが削減可能となり、人間の介入が最小限になることで、不正行為やミスのリスクも減少します。
これにより、ビジネスの運営がスムーズになり、信頼性が向上する、というわけです。
意図的に権力を持つ人間に利益や情報が流れ、それをもとにさらに権力を強くする、というオールドスタイルのビジネスマンがいなくなるかもしれませんね。
その3「グローバル性による多様な人材の活用」
DAOはブロックチェーン技術を利用しています。
つまり、国境を越えた参加が可能です。
これにより、世界中の人々が同じプラットフォーム上で協力し、共通の目標に向かって働くことができます。
この特徴のおかげで、組織は多様なバックグラウンドを持つ人々の知識やスキルを活用することができるようになるわけです。
これはきっと、新たな市場の開拓や競争力の向上にも繋がるでしょう。
また、グローバルな協力体制によって、持続可能な開発や社会課題への取り組みも、どんどん促進されることが期待されています。
つまりは、始まったとたんにグローバルが舞台になるので、同一化とか均質化している余地すらない、といったところでしょうか?
まとめ
いかがでしょうか?
分散型自律組織(DAO)には、すごい衝撃の可能性が秘められています。
「分散型ガバナンス」、「スマートコントラクト」、そして「グローバル性」という3つの特徴。
これらの特徴は、現代のビジネスに「多様性」、「効率性」、そして「国境を越えた協力」をもたらそうとしているのです。
ということは…
これらの特徴を活かしたDAOを取り入れた組織が、近未来の社会では、ますます存在感を示し、ロールモデルとなり、重要な役割を果たすときが来るように思います。
とはいえ、大きくなって身動きが取れなくなった企業だって、あきらめることはありません。
「組織を小さく運営させる」という方法から始められると思います。
新たな運営スタイルやガバナンスの形を積極的に取り入れることで、競争力を維持し、持続的な成長を目指してみませんか?
web3.0は、新しいビジネスのカタチへの扉を開いてくれるような気もしています。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※メインビジュアルは、AI作成の絵です。
<今週の箴言> 老人はよい教訓を言いたがるが、それはもう、 悪い手本を示す年ではなくなったことを、 ひそかに自慰するためである。
ラ・ロシュフコー
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