Case-8 2024.07.23 2024.07.22 オリエンタル酵母工業株式会社様 およそ1年をかけて実施される『メンタリングプログラム』。女性社員の管理職登用の増加に繋がる。 現在80名となった『社内メンター』は自発的に、社内コミュニケーションの活性化に取り組み中。 ■■■オリエンタル酵母工業株式会社ついて:https://www.oyc.co.jp/ 日本初の製パン用イーストメーカーとして創立。製パン業・製菓業向けのイースト製造大手。その他の製パン・製菓用の原材料の製造販売も行っている。また、バイオ部門において発酵技術の展開により生化学・免疫製品の研究開発、薬理試験の受託、実験動物用飼料の製造販売を行っている。 ・導入サービス:メンタリングプログラム(第1期~第7期) 働き方改革、そして女性活躍推進の方針にフィットするプログラム。 将来のリーダー候補を育てるため、キャリア開発につながるきっかけを作りたかった。 Q.プログラムの導入に至った背景や経緯は、何でしたか? リバース・フロウの『メンタリングプログラム』を導入しようとした背景は、当時「働き方改革」の機運が社内でも強くなっており、その一つの施策として、「女性活躍推進」に力を入れていこうという組織の方針がありました。将来の活躍を期待している若手社員や女性社員の中で、積極的に「管理職になりたい」という声が、当時はそれほど多くなく、将来的にリーダーになることの素晴らしさを、もっと広く社員に認識してほしいと考えていたタイミングです。みずからがリーダーとして活躍することにワクワクしたり、成長することが楽しいと思えるようなきっかけを作りたかったのです。そして、このプログラムが始まったわけですが、スタート当初の第1期は、メンターもメンティも女性社員のみを対象としていました。しかし、対象者に起きる変化や成長していく姿を見ていて、翌年からの第2期以降、現在に至るまで、対象を男性社員にも広げ、「将来、管理職として期待したい人材」と定義し、広く全社からの推薦で募集することにしています。※メンター:メンタリングをする人、メンティ:メンタリングを受ける人 管理職の登用試験に挑戦する女性社員が増加。 さらに、プログラム修了者の有志(シニアメンター)で構成する『メンターハブ』が始動。社内のコミュニケーション活性化に取り組む。社員が横断チームを組んでみずから行動を起こす、かつてないムーブメントに期待。 Q.プログラムを実施してみて、どのような手ごたえや変化を感じましたか? すでに第7期が今年度も始まりましたが、このプログラムで社内メンター(『シニアメンター』という呼称)の数は80名となり、同じくメンティも80名となりました。このプログラムは一度スタートすると、約1年間かけてメンティのキャリア・能力開発にメンターが伴走する、息の長いプログラムとなります。プログラムを修了した社員たちの変化は明らかで、管理職の登用試験を受験する社員、それも特に、試験にチャレンジする女性社員が増えた、という事実です。当初の狙いだった成果が、明確に現れています。また、このプログラムに関わった社員のモチベーションにも、明らかな変化が見えます。「もしかしたら自分の手で会社をもっと良くできるかもしれない」、「もともと抱いていた思いを、口にして良かったんだ」という発言や態度が、見て取れるようになりました。それは特に、『メンターハブ』という存在に顕著に現れています。これは、プログラムを修了した社内メンター(『シニアメンター』)たちが自主的に構成するグループで、「社内コミュニケーションをさらに活性化する」ことを目的に、社内の社員同士の交流を積極的に促す活動を行っています。当社では、社員がみずから進んでこうした活動を全社横断で行うことは、非常に珍しいことですので、期待をもって注目しています。また、驚いたのは、「この活動に参加したい」というシニアメンターの数の多さです。参画者がこんなにもたくさんいるとは、予想していなかったほどです。「自分たちの手で、組織風土に何かポジティブなものを生み出したい」という、内に秘めていた思いが、このプログラムを通してどんどん表に出てきているようです。きっかけを与えただけで、これほど積極的な行動が生まれるんだ、と感心しました。新たな機運が生まれたと実感しています。 状況に応じて、サービス設計をフルカスタマイズしてくれる柔軟さ。 クライアントを深く理解し、サービス提供後もきめ細かなところが安心につながる。 Q.リバース・フロウ社のサービスの特徴は何だと思いますか? クライアントの状況に応じて、完全にカスタマイズをしてもらえるところです。何より、オリエンタル酵母工業のことを、本当によく理解してくれているのが一番安心できます。また、サービスの提供も、「納品して終わり」というドライなものではなく、そのときの状況に応じて、細かなサポートを柔軟に申し出てくれるところも評価できる特徴ですね。 知らず知らずのうちに積み上がった、見えない風土のようなものに「風穴」を開ける取り組みを目指す企業。 どんな企業だって、社員に「会社にいることが楽しい」と思ってほしいはず。 Q.当プログラムをどのような企業や人にお勧めできますか?歴史の長い企業というのは、いつの間にか暗黙のルールが根付いたり、忖度が強く働いたり、ということが起きがちではないでしょうか。それは良し悪しですが、ある一面をとらえたら、時代の流れと少しずつずれていくのでは、という恐れもあります。そうした、知らず知らずのうちに積み上がった、見えない風土のようなものに「風穴」を開ける取り組みはできると思います。このプログラムは、例えばそうした風土について「これで良いのだろうか?」、「なんとかしたい」と思っている社員がいたとして、そんな彼らに「もしかしたら自分たちの手で、環境を変えていけるのではないか」といった希望を、持たせられるものです。どんな企業だって、社員に「会社にいることが楽しい」と思ってほしいはずです。このプログラムは、そんな状況が可能になるのではないか、と感じさせてくれるものです。 オリエンタル酵母工業株式会社管理本部 総務部 部長藤井 伸吾 様