新社会人へ「その感性を殺すな」

こんにちは。
ようやく春の訪れかと思いきや、それを通り越して夏日を思わせる気温です。

ヒノキ花粉の飛散も猛烈で、窓を簡単には開けられないジレンマを感じながら過ごしています。

4月に入り、私には3つのイベントが1週間でいっぺんにやってきました。
ひとつは、私の大学入学式。
ひとつは、次男の高校入学式。
ひとつは、長男の大学入学式。

4人家族の3人が学生というカオスな状態ですが、慌ただしくもあり、春らしい時を味わえた一週間でした。

そして社会ではこの時期、新入社員が新たなステージへの扉を開けるときでもあります。

世界が混乱している今、新社会人の皆さんは、いったいどんな心境でこの実社会をとらえているのでしょうか?

今回と次回のテーマは、そんな新社会人に向けた「世界への視点の持ち方」について、お伝えします。

■これから生きていく“社会”の実態
よく、この混乱した世相を表して「VUCA」と呼ばれる昨今ですが、皆さんはそれを聞いてどんな風に感じますか?

私は社会人をかれこれ26年ほどやっては来ましたが、じつは「今は先が読めない時代」という言葉を、新入社員の頃からずっと聞かされていました。

だから、今さら「先が読めない時代になったから」と言われても、正直ピンと来ていません。

ということは、皆さんが今いる実社会は、「先が読めないことが当たり前なんだ」と思っておいた方が、ラクなのです。

良く考えてみれば、そもそも「先が簡単に読めてしまう時代」なんて、味気ないですよね?

社会人としてのスタンスとして、もっとも大切なことは何かと聞かれると、私はこう答えるようにしています。

「気負わないこと、です」と。
事実。自分ひとりの力で、社会を変えることなどはできないと、私は思っています。

夢と希望にあふれて入社しても、案外、
社会人マナー
仕事のやり方

に加えて、

その会社でしか通用しない暗黙のルール

ぐらいまで来ると、最初にあったはずの志も、どこかに消えてしまいそうになる人もいるでしょう。
その気負いが、自分を苦しめることにすらなるのです。

「夢も希望もないじゃないか」と言われそうです。

しかし、私がここで本当に言いたいのは、その反対のことです。

「社会には夢も希望も、あふれるほど転がっている」のです。
では、社会の、本当の実態を説明します。

■その“気負い”が、夢を邪魔する
社会には、本当に、夢も希望も、拾いきれないほど転がっています。

これは事実です。

実社会には、あなたが「なりたい自分になれる」ための素材がじゅうぶんに用意されていて、私たちは素直にそれを受け取って、都合よく加工すれば良いだけです。

「なりたい自分になる」

それ以上、何を望みますか?

それ以上のハッピーな人生なんて、あるでしょうか?

なんでそんなことが言い切れるのか、シンプルに追っていきましょう。

まず、「夢も希望も叶える人」の特徴です。

理屈より自分の感性を大切にしている。
だから

感度のアンテナが高い。
だから

自分にとってふさわしい情報をすぐにキャッチできる。

これはつまり、「自分の人生を自分で選ぶ生き方」です。

反対に、「夢も希望も手放す人」の特徴はこれ。

感性よりも、社会と会社の都合ばかりを優先させる。
(無意味な理屈を優先させる)
だから

人に都合よく使われる(アンテナがサビつく)。
だから

自分が何をしたいのかわからないまま、愚痴っぽく生きる。
(そして、理屈っぽくなる)

これはつまり、「他人の人生を生きる人」のパターンです。

この二つの生き方には大きな溝がありますよね。

その先の姿を知りたいなら、お手本として、会社に行けば、先輩社員たちの中にいくらでもいるので、よく観察してみください。

そして、その二つを大きく分けるのは、たったひとつのことです。

■世界をどう見るか?
「社会には、夢も希望も叶える素材がじゅうぶんに転がっている」というのは、

あなた自身が、自分の夢も希望も叶えるための「情報に敏感である」ということです。
これがたったひとつの重要な違いです。

つまり、「世界をどう見ているか?」(ナラティブ)の違いだけです。

VUCAとは、私も便宜上よく使う言葉ですが、慎重になりましょう。
「今はVUCAだから仕方ない」というのは、まったく頭が働いていない人の言うことです。
VUCAだから他人の人生を生きていく、ということが、果たして幸せですか?
VUCAだから会社に言われるままに生きていく、ということが、果たして幸せですか?

たしかに世界は、多少混乱している。

疫病蔓延も国際紛争も、たしかに怖いし面白くはない。

しかし、だからこそこの世界を今、あえてどう見ますか?

「どうしようもなくつまらない世界」と見るのか、

「絶望しかない世界」と見るのか

「混とんとしているから、何でもあり」と見るのか

●「どいつもこいつもシュリンクしているから、力を発揮しやすい」と見るのか

それとも…?

この世界のとらえ方によって、あなたのところに集まってくる情報の質はまったく違ってきます。

つまり、「夢も希望も叶えるための素材」というのは、「この世界のとらえ方」を変えることで、集まってくる情報のことなのです。

つまらない世界ととらえれば、それを現実化する情報ばかりが
おもしろい世界ととらえれば、それを現実化する情報ばかりが、
引き寄せられてきます。

いや、引き寄せるのではなく、
自分のアンテナの感度にふさわしい情報に、みずからが敏感になる、ということです。

■だから、その感性を殺すな
アンテナの感度によって、ふさわしい情報がやってくる。

ということは、

自分の感度に敏感であらねばなりません。

感度とは、あなた自身にしかない「感性の深さ」です。
それは、会社や社会から与えられるものではありません。
これまでの人生をかけて培ってきたもので、誰から押し付けられるものでもなく、誰に奪えるものでもないのです。

冒頭で、「気負わないこと」と言いました。
なぜながら、気負いによって、感性にフタがされてしまうからです。

大切なのはむしろ反対で、

ゆるーく、ふんわりと、力を抜いておくことです。
「扉はいつも半開き」ぐらいの心構えが必要です。

「開いた感性」にとって、ふさわしい情報が集まってきます。
フタをしたり、扉を閉ざしてしまったら、せっかくの良い情報をスルーしてしまいます。

感性を大切に育ててください。
それには、あなたの中にある感覚、つまり
「驚き」、「感動」、「違和感」、「喜び」、「悲しみ」に、自分が素直に反応してあげることです。

社会に出れば、否が応でも、感性が押さえつけられるような「世間のルール」も覚えねばなりません。

ですが、なにもそれだからと言って、感性を殺す必要などないのです。

■若者にやさしい時代になったと思う

高速で老齢化する日本社会にとって、皆さんのような若者は、これまで以上に大切な存在になってきています。

ですから皆さんは、今までにないほど「発言権」が認められ、しかもそれが受け入れられやすい状況になっています。
だからこそ、社会にとって、自分にとって、良いと思う発言ができます。

違和感、驚き、不安。

こうした感覚を大切にして、表現してみましょう。

もちろん、言葉は慎重に選ばねばなりませんが、賛同を得られれば、自分にパワーがあることを実感できるはずです。

まだフタをする前の、素直な感覚。
何より、今だからこそ、大切に磨いていきましょう。

皆さまの、心豊かな社会生活を祈りつつ。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

<本日の箴言>
われ自身が抱いている自信が、他人に対する信用を芽生えさせる。

ラ・ロシュフコー

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